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Pro SDK を使用した ArcGIS Pro の拡張② : 環境構築

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04-27-2018 12:55 AM
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Pro SDK を使用した ArcGIS Pro の拡張② : 環境構築

はじめに

この記事は、「Pro SDK を使用した ArcGIS Pro の拡張」シリーズの第 2 弾です。
本シリーズでは、ArcGIS Pro SDK (以下、Pro SDK) を使用した ArcGIS Pro の拡張方法をご紹介しています。前回の記事では、Pro SDK とはどういった開発製品かということと、ArcGIS Pro でどのようなカスタマイズが可能なのかをご紹介しました。
今回は、開発環境の構築方法についてご紹介します。

1 弾: ArcGIS Pro SDK とは?

2 弾:環境構築(本記事)

3 弾:アドインプロジェクトの構成

4 弾:アドインの開発

5 弾:管理構成画面のカスタマイズ

開発環境の準備

Pro SDK を用いて ArcGIS Pro の拡張アドインを開発するには、一般的に統合開発環境として Microsoft Visual Studio (以下、Visual Studio) を使用します。そのため、Pro SDK がサポートするバージョンの Windows OS Microsoft Visual Studio が適切にセットアップされている必要があります。

Pro SDK がサポートする最新の動作環境につきましては下記をご参照ください。

ArcGIS Pro SDK for .NET 動作環境

Pro SDK のインストール方法

Pro SDK のインストールには、次の2つの方法があります。

  • 最新バージョンのインストール:Visual Studio [拡張機能] からインストールする方法
  • 旧バージョンのインストール:GitHub からインストーラーをダウンロードしてインストールする方法

※ Visual Studio では、インストールできるバージョンは最新のバージョンのみですので、旧バージョンのインストールを行う場合は、GitHub からインストーラーをダウンロードします。

最新バージョンのインストール

Visual Studio の [拡張機能] を使用した最新バージョンのインストール方法をご紹介します。

1.Visual Studio を起動します。

2.Visual Studio [拡張機能] メニューの [拡張機能の管理] を選択します。

3.[オンライン] 項目の [Visual Studio Marketplace] を選択します

2_1.png

4.右上の検索ボックスに 「ArcGIS Pro SDK」と入力します。検索結果として「ArcGIS Pro SDK for .NET」と「ArcGIS Pro SDK for .NETUtilities)」、「ArcGIS Pro SDK for .NETMigration)」が表示されます。

2_2.png

5.「ArcGIS Pro SDK for .NET」 と 「ArcGIS Pro SDK for .NET (Utilities) 」 をそれぞれ選択し、[ダウンロード] をクリックします。
Pro SDK 2.x から 3.x への移行が必要な場合は「ArcGIS Pro SDK for .NETMigration)」もダウンロードします。詳細は Pro 3.x への移行をご参照ください。

6.インストール内容を Visual Studio に反映させるため、ダイアログの下部に表示されている [閉じる] をクリックして、一度 Visual Studio を終了します。

2_3.png

7.[VSIX Installer] ダイアログが表示されます。[Modify] をクリックして、ArcGIS Pro SDK for .NET をインストールします。

2_4.png

8.Visual Studio ArcGIS Pro SDK for .NET のテンプレートとユーティリティがインストールされていることを確認します。

再度、Visual Studio を起動して [新しいプロジェクトの作成] メニューの [すべてのプロジェクトの種類] [ArcGIS Pro SDK] を選択します。C#および Visual Basic 用の新しいプロジェクトテンプレートのリストに「ArcGIS Pro モジュール アドイン」、「ArcGIS Pro 構成管理」など、Pro SDK のテンプレートが表示されていれば、インストールは完了しています。

2_5.png

旧バージョンのインストール

旧バージョンの SDK をインストールするには、GitHub からインストーラーファイルをダウンロードする必要があります。

1.下記の URL から GitHub のサイトにアクセスし Pro SDK の任意のバージョンのを選択します。

https://github.com/Esri/arcgis-pro-sdk/releases

2.[Assets] 内にある「proapp-sdk-templates.vsix」と「proapp-sdk-utilities.visx」をダウンロードします。

2_6.png

3.ダウンロードした「proapp-sdk-templates.vsix」と「proapp-sdk-utilities.visx」のファイルをダブルクリックすると VSIX インストーラーが起動しますので、[Install] をクリックしてインストールを行います。

2_7.png

確認は、「最新バージョンのインストール手順の 8 」と同じ方法で確認します。

Visual Studio の設定

Visual Studio では、Pro SDK の自動更新がデフォルトでオンとなっています。

ArcGIS Pro と ArcGIS Pro SDK のバージョンが異なると、アドインの使用時などにエラーが発生してしまいます。そのため、自動更新をオフにすることを推奨しています。

Visual Studio で、[ツール] メニュー → [オプション] [環境] [拡張機能] から[拡張機能を自動的に更新する] のチェックを外し、[OK] をクリックすることで、自動更新をオフに設定することが可能です。

2_8.png

これで開発環境の構築は完了です。

次回は、Pro SDK で実装するための基本構成などについてご紹介していきます。

 

関連リンク

 

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