2017 年 11 月 9 日(木)に、第 11 回目となる GeoDev Meetup を開催しました。
今回は 3D GIS をテーマとし、参加者のみなさまには 3D でのデータ可視化に挑戦していただきました!
GeoDev Meetup とは?
ということを目指して開催しています。
GeoDev Meetup を、新しい仲間に出会えることができる場や、もしくは、ArcGIS を利用することで、新しいビジネスの創出や新しい事業を開発するきっかけなどが生まれる場にすることができればとも考えています。ArcGIS を通じた大きなコミュニティが日本でももっと活発になるようにしていきたいと思います。
(過去の Meetup の様子は 開催レポート をご覧ください)
3D GIS とは
位置情報に基づいて表現できるデータに高さの要素を加えて立体的に表現することで、より直感的に情報を把握できる可視化表現です。
3D GIS ではシンボルを単に 3D で描画するだけではなく、例えばポイントが持つ属性情に応じて任意の値を 3D シンボルで表現することができます。
実演 : ArcGIS を使って 2Dのデータを 3D で可視化してみよう
Meetup では、毎回色々な形でのデータ可視化手順を紹介しています。今回は、ArcGIS Online に組み込まれたシーン ビューアーという Web アプリを使って、高さの情報を持たない 2D のデータを 3D で可視化する手順についてご紹介しました。今回使用したデータは避難所のポイント データで、階数の属性値をもとにシンボルの高さを立ち上げました。
「2D のデータを 3D で可視化するのって難しいんじゃないの?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません!ArcGIS Online では 2D での可視化と同じように簡単に行えます。
3D マップを作成する方法については、ESRIジャパン開発リソース集 でもご紹介していますので、ご覧ください。
もくもくタイム
もくもくタイムは皆さんが思い思いに作業をする時間です。
弊社社員に「こんなことやってみたいけどできる?」などと質問していただいてもいいですし、「作業に集中したい!」という方は、ひたすらもくもくと作業していただいて構いません。
3D をテーマにした GeoDev Meetup は今回が初めてだったので、参加者のみなさんも「まずはいろいろ試してみよう!」と ArcGIS Online で試行錯誤しながら 3D マップを作成されている様子でした。3D マップを作成する以外にも、ArcGIS API for JavaScript でできる表現を様々試してみて、なにができるのかを確認する方もいました。
3D 表現の仕方はまさに十人十色で、ポイントの情報を球体で表現されている方がいたり、後ろからこっそり覗いて「おおお!そういう表現の仕方もあるのか!」と楽しませていただきました!
LT タイム!
three.js で作成したグラフィックスを ArcGIS の 3D 地図上に表示してみる
最後に弊社社員が、手軽に 3D コンテンツを制作できる JavaScript ライブラリである three.js とArcGIS との連携について LT をしました。three.js で作成した 3D シンボルを ArcGIS API for JavaScript に読み込み、Web アプリで使用しています。
上の画像の Web アプリがスクリーンに表示されて地球の上を ISS(国際宇宙ステーション)が移動する様子が見えると、会場内からは「おおお~!」という感嘆の声が上がりました。頑張って作りこむとこのようなシンボルを使ったアプリを作成することも可能です!
成果発表会
Meetup では毎回、もくもくタイムで取組んだ成果を数名に披露していただく場を設けています!今回はお2人が成果を披露してくださいました。
オープンストリートマップのデータをダウンロードして ArcGIS で可視化しました!(KKida)
Overpass Turbo というサイトでオープンストリートマップから永田町周辺のデータを取得して ArcGIS Online で可視化!さらに飲食店のデータも追加し、3D で表現されていました。
栃木県の病院の病床数を 3D で可視化しました!(motonobu_taniguchi)
GeoDev Meetup #9 に引き続き、2回目の成果 LT ありがとうございます!
栃木県内の病院の病床数を 3D で可視化されました!このように 2D のデータが持つ属性データを 3D で可視化すると、パッと見てすぐに状況が把握できます。これぞ、まさに 3D の醍醐味ですね!作成した 3D マップは「栃木の病院」というタイトルで、Web AppBuilder for ArcGIS からアプリにして誰でも見ることができるように公開しました!(※予告なく公開を終了する場合があります)
おわりに
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
3D での可視化はいかがでしたか?3D で可視化することの可能性や楽しさを実感していただけたのではないかと思います。
今後も GeoDev Meetup を継続的に開催予定です。可視化は初めて…という方も弊社社員が手厚くサポートしますので、お気軽に Meetup にいらしてくださいね。「そういえばしばらく参加していないなあ…」という方のご参加もお待ちしております!
ちなみに、12月の Meetup では忘年会を計画しています。またみなさまにお会いできることを楽しみにしています!
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