ArcGIS Monitor の国内サポートを開始しました。ArcGIS Monitor は、ArcGIS Enterprise 環境のパフォーマンスや可用性をリアルタイムで監視・分析できるツールです。本記事では、ArcGIS Monitor を使用して Portal for ArcGIS を監視する手順をご紹介します。
1. My Esri からダウンロードした ArcGIS Monitor のインストーラーをダブルクリックして、インストーラーを展開します。以下のウィンドウが表示されますので、インストールを展開するフォルダーを指定し、 [Next] をクリックします。
ArcGIS_Monitor_Server_Windows_<バージョン>.exe
2. インストーラーの展開の終了と同時に表示されるウィンドウにて、 [Launch the setup program.] にチェックがついている状態で [Close] をクリックすると、インストーラーが起動します。
3. [Next] をクリックします。
4. 使用許諾契約書に同意いただいた場合は、[I accept the master agreement] を選択し、[Next]をクリックします。
5. [Next] をクリックします。
6. ArcGIS Monitor 実行サービスアカウントを設定します。ArcGIS Monitor Account にローカルユーザーアカウントを設定します。Password と Confirm password にそのアカウントのパスワードを設定します。 [Next] をクリックします。
7. 今後のインストールのために設定ファイルをエクスポートする必要が無い場合は [Do not export configuration file.] を選択し、[Next] をクリックします。
8. [Install] をクリックしてインストールを開始します。
9. [Finish] をクリックしてインストールを終了します。
10. My Esri からライセンスファイルを任意の場所にダウンロードします(C:\Monitor\ など)。
11. ソフトウェア認証ウィザードで、[認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] を選択し、[参照…] をクリックして、ダウンロードしたファイルを選択し、[次へ > ] をクリックします。
12. [インターネットを使用して今すぐ Esri で認証します ] を選択し、[次へ > ] をクリックします。
13. 認証情報に任意の情報を入力して、[次へ > ] をクリックします。
14. ソフトウェア認証番号を入力して、[次へ > ] をクリックします。
15. [完了] をクリックします。
ArcGIS Monitor Server を使用するには、監視データを格納するための PostgreSQL の準備が必要です。ArcGIS Monitor 専用のデータベースおよびユーザーを作成し、ArcGIS Monitor Server がインストールされているマシンから PostgreSQL へ接続できるように設定してください。準備する PostgreSQL のバージョンはこちらをご参照ください。
1. コマンドプロンプトウィンドウを開きます。
2. 以下のコマンドを実行し、初期管理者アカウントを作成します。
<ArcGIS Monitor Server のインストール場所>\bin\arcgis-monitor-server.exe admin:security:users:add --username <ユーザー名> --password <パスワード> --name-first <名> --name-last <姓> --email <メールアドレス> --role admin
次に例を示します。
"C:\Program Files\ArcGIS\Monitor\Server\bin\arcgis-monitor-server.exe" admin:security:users:add --username jdoe --password "パスワード" --name-first John --name-last Doe --email jdoe@domain.com --role admin
3. 以下のコマンドを実行し、ArcGIS Monitor Server をデータベースリポジトリに接続します。
<ArcGIS Monitor Server のインストール場所>\bin\arcgis-monitor-server.exe admin:database:register --address <データベースアドレス:ポート> --database <データベース名> --username <データベースのユーザー名> --password <データベースのパスワード> --encrypt <true|false>
次に暗号化を必要としないデータベース接続の例を示します。
"C:\Program Files\ArcGIS\Monitor\Server\bin\arcgis-monitor-server.exe" admin:database:register --address localhost:5432 --database monitor --username monitor --password "データベースのパスワード" --encrypt false
ArcGIS Monitor Agent のインストール手順は ArcGIS Monitor Server の 手順(1~9) と同様です。ただし、ArcGIS Monitor Agent には認証は不要です。
1. コマンドプロンプトウィンドウを開きます。
2. 以下のコマンドを実行し登録します。
<ArcGIS Monitor Agent のインストール場所>\bin\arcgis-monitor-agent.exe admin:system:register --server-url <https://monitorserver.domain.com:30443/arcgis> --username <user> --password <password>
次に例を示します。
"C:\Program Files\ArcGIS\Monitor\Agent\bin\arcgis-monitor-agent.exe" admin:system:register --server-url https://monitorserver.domain.com:30443/arcgis --username jdoe --password "パスワード"
1. Web ブラウザーでhttps://localhost:30443/arcgis/monitor/monitoring/components に移動します。[Register components] をクリックします。
2. Portal for ArcGIS がインストールされたサーバー を選択して、[Next] をクリックします。
3. [Portal for ArcGIS] を選択して、[Next] をクリックします。
4. [Component Name] にコンポーネント名を入力し、[Next] をクリックします。
5. 次のパラメータを入力し、[Register component] をクリックします。
・[Username]:「Portal for ArcGIS 初期管理者アカウントのユーザー名」
・[Password]:「Portal for ArcGIS 初期管理者アカウントのパスワード」
登録したPortal for ArcGIS のログを見るとデータが取得できることがわかります。
この記事では、ArcGIS Monitor で Portal for ArcGIS を監視する方法を紹介しました。この記事では紹介していない、ArcGIS Server や Windows ホストの監視も同じような手順で設定できます。ぜひ、ArcGIS Monitor で ArcGIS Enterprise の監視をお試しください。