2025 年 6 月に ArcGIS Location Platform がアップデートされました。
本記事ではアップデートされた内容について、米国 Esri 社 ArcGIS Blog の「What’s New in ArcGIS Location Platform during the Summer of 2025」を翻訳してご紹介します。また、プレイス サービスの内容については、「ArcGIS Location Services: What’s New for Developers in June 2025?」の記事から一部抜粋しています。
ArcGIS Location Platform の次期メジャー リリースを発表いたします。このリリースでは、開発者や組織の皆様にさらなる柔軟性、データ品質の向上、および機能強化をもたらす数多くの新機能を搭載しています。2025 年 6 月から 8 月にかけて順次提供開始予定のこれらのアッ プデートにより、強力なマッピング API を活用して、高品質な位置情報ベースのソリューションを構築し、スケールアップすることがこれまで以上に容易になります。本記事では、今後予定されている新機能とその重要性についてご紹介します。
ルートの計画では精度が重要です。ルート検索サービスの新機能「道路にスナップ」により、開発者は位置データを最も正確な道路のジオメトリーに自動的に一致させる機能が利用可能になりました。この機能は、GPS のずれを最小限に抑えることでデータ品質を向上させ、 ロー データを単にクリーニングするだけでなく、道路の種類、方向、アクセス制限などの貴重な道路属性で豊かにします。この機能強化は、ルート検索やナビゲーションの精度を向上させるだけでなく、ルート作成の効率化を実現し、ルーティングとモビリティー ソリューションのスマートさと信頼性を高めます。
道路にスナップに関する詳細については、ブログ記事「Accelerate Fleet Management and Logistics with Snap to Roads」 をご参照ください。
6月のリリースでは、ArcGIS Location Platform のプレイス サービスを通じて開発者がアクセスするデータが刷新されました。
Foursquare Open Source Places から取得されたデータは、ArcGIS が提供するデータに組み込まれ、2025 年 4 月のサプライヤー版に更新されました。この更新により、世界中の場所の物理的な表現を支援するより正確なデータが提供されます。開発者は、エンド ユーザーが世界を探索する際に、より信頼性の高いアプリケーションを作成するため、最新の場所情報に依存しています。
プレイス サービスを通じて利用可能なデータの詳細については、ブログ記事「Enhanced Location-Based Context with the June 2025 Release of ArcGIS Places」をご参照ください。
このリリースでは、ベースマップ サービスに2つの重要な更新が追加され、パフォーマンス、コスト効率、およびデータ公開性が向上します。
従来、開発者は表示されたタイルの数に基づいてベースマップの料金を支払っていました。ベースマップ セッションでは、開発者はセッション中または設定された期間中に無制限のタイル表示に対して単一の料金を支払うことができます。この柔軟な料金モデルは、ユーザーが複数のタイル間を頻繁に移動するインタラクティブなアプリケーションに最適です。大規模な展開においてコスト効果の高いソリューションを提供し、ユーザー エンゲージメントの高いアプリに対してより予測可能な料金体系を実現します。Location Platform の開発者は、使用パターンに最も適したモデルを選択でき、アプリ内のデジタル マップにマッピング API を統合する作業がより簡単になります。
OpenStreetMap、Esri Community Maps、Microsoft、その他のソースからデータを統合した共同プロジェクト「Overture Maps」を基盤に開発された新しいベースマップのシリーズをリリースすることをお知らせします。これらのオープン ベースマップは、データの透明性とアクセス性を重視する開発者向けに、厳選された高品質でオープンな代替オプションを提供します。これらは信頼性の高いコミュニティ主導のデータ基盤を活用しているため、オープンなマッピング エコシステムを重視するプロジェクトに最適です。アプリ用のデジタル マップを作成する場合でも、堅牢なマッピング API 機能が必要な場合でも、これらの更新により、より信頼性が高く効率的な位置情報ベースのソリューションを構築するためのツールが確保されます。
クラウド ベースのプラットフォームを利用する際には、透明性と信頼性が不可欠です。新しい ArcGIS Location Platform ステータス ダッシュボードは、サービスのステータス、可用性、およびインシデント履歴の集中管理されたリアルタイム ビューを提供します。ArcGIS Trust Center 経由でアクセス可能なこのツールは、Location Platform ユーザーに最新の情報を提供し、自信を持って運用上の意思決定を行うことを可能にします。問題が発生した日時と場所を迅速に特定し、30 日間のインシデント履歴セクションを確認することで、過去のイベントの詳細な分析が可能です。
ご利用中のソリューションに影響を与える可能性のある複数の更新を実施しました。変更が必要な場合に備えて、必ずご確認いただきたい点があります。以下に主な更新内容をご案内いたします。
この更新では、ソリューションに新しい人口統計機能を追加します。具体的には、Esri が提供する 2025 年米国人口統計データが追加され、2023 年米国人口統計データがリタイアします。このサービスをご利用の場合、「ArcGIS GeoEnrichment – Summary and Guidance for June 2025 Release」をご確認ください。
2026 年 6 月から、レガシー API キーを使用するすべてのアプリまたはソリューションは、ArcGIS サービスに接続できなくなり、これらのサービスへのアクセスが失われます。システムは、API キーが無効である旨のエラーメッセージを表示します。アプリは引き続き起動して実行可能ですが、一部の機能が正常に動作しない場合があります。詳細については、レガシーAPI キーリタイアについてのお知らせをご確認ください。
本記事では ArcGIS Location Platform の新機能についてご紹介しました。
6 月から 8 月にかけてアップデートされる ArcGIS Location Platform は、開発者にオープンで柔軟かつ高性能な位置情報機能を提供するという Esri のコミットメントを再確認するものです。物流ルートの最適化、位置情報対応アプリケーションの構築、またはサービスの安定稼働を確保するいずれのシナリオにおいても、これらの機能強化は成功に必要な革新的なツールを提供します。
2025 年 6 月から順次提供開始のこれらの機能にご注目ください。
ESRIジャパン製品ページ
米国Esri社 製品ページ
ArcGIS Developers 開発リソース集
米国 Esri 社 ArcGIS Blog
・What’s New in ArcGIS Location Platform during the Summer of 2025
・ArcGIS Location Services: What’s New for Developers in June 2025?