ArcGIS Enterprise 11.4 新機能

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01-19-2025 09:44 PM

ArcGIS Enterprise 11.4 新機能

はじめに

ArcGIS Enterprise 11.4 の英語版が 2024 11 (米国時間) にリリースされました。

本ブログでは、ArcGIS Enterprise 11.4 の新機能や機能拡張をいくつかご紹介いたします。

リリースに含まれるすべての機能については、Esri ヘルプドキュメント (ご参照の時期によっては、英語のみ) をご参照ください。

なお、ArcGIS Enterprise 11.4 の各国語版のリリースは 2025 年早春を予定しています。


ライセンスの更新

2024 6 月より、Esri はユーザー タイプ ライセンス モデルを 6 つのロールベースのユーザー タイプに更新しました。これにより、機能の拡張や、管理の簡素化、アプリケーション、サービスへのアクセスの拡張が可能になります。この更新されたユーザー タイプ ライセンスが ArcGIS Enterprise 11.4 より利用できます。詳細につきましては、ユーザータイプをご参照ください。

 

ユーザータイプの変更に伴い、ArcGIS Enterprise 11.4 にアップグレードする際、管理者がいくつかの操作を行う必要がある場合があります。詳細につきましては、米国 Esri ブログ「ArcGIS Enterprise 11.4 へのアップグレード」をご参照ください。

 

また、ArcGIS Enterprise 11.4 から、ArcGIS ProArcGIS Drone2Map、または ArcGIS AllSource の指定ユーザー ライセンスに ArcGIS License Manager は不要になりました。指定ユーザー ライセンスは、ArcGIS Enterprise ポータルで直接管理されます。


オブジェクトストアの要件

ArcGIS Enterprise 11.4 から、タイル キャッシュ データストア は廃止になり、オブジェクト ストアに置き換えられました。この変更により、タイル キャッシュ データ ストアの代わりにオブジェクト ストア が必要になるため、ArcGIS Enterprise の基本デプロイメントが更新されました。

 

ArcGIS Enterprise 11.3 以前からアップグレードした際は、既存のホスト シーン レイヤーをタイル キャッシュ データストアからオブジェクト ストアに移行することを推奨します。

キャッシュの移行については、Enterprise ポータルのアイテムページから移行する方法と、MigrateSceneServices ユーティリティを使用する方法があります。ご利用の状況に合わせた方法を選択してください。

 

ArcGIS Enterprise ポータル

組織 URL の変更

ArcGIS Enterprise 11.4 より、ポータルの組織 URL を簡単に更新できるようになりました。これまでは組織 URL の変更には複雑な操作が必要でしたが、API を通じて URL 更新を有効にすることで、問題やエラーの発生も軽減されます。

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・分類機能の追加

ユーザーは、アイテムに分類ラベルを割り当てることで、アイテムを整理し、機密レベルを明確に示すことができるようになります。

アイテムの分類は JSON 形式の分類 スキーマ ファイル をサポートしているため、ニーズに合わせて調整することができます。

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Map Viewer の更新

これまでは Map Viewer Classic のみで行えた、フィールドの管理やフィールド演算が Map Viewer で、できるようになりました。

Map Viewer [フィールド]ウィンドウから、フィールドの管理/追加/削除ができます。

また、属性テーブルのメニューから、フィールド演算を実施することができます。

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Scene Viewer の更新

Scene Viewer で、新しいタイム スライダーが利用できるようになりました。この機能は、時間属性を持つ 2D レイヤー、および時間対応ポイント、3D オブジェクト、およびボクセル シーン レイヤーでサポートされています。タイム スライダーは期間の再生や一時停止、およびナビゲートすることで操作できます。

また、レイヤー固有の時間コントロールを使用して、レイヤープロパティの表示期間を定義できます。

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コンテンツとデータの管理

Living Atlas

ArcGIS Enterprise 11.3 以前では、ArcGIS Enterprise のインストールとともに、ArcGIS Living Atlas of the World のアイテムがインストールされ、組織で利用できました。しかし、ArcGIS Enterprise 11.4 以降では、ArcGIS Living Atlas of the World は、組織で事前に構成されていません。そのため、パッケージの更新を完了して、初期コンテンツ パッケージをデプロイすることで利用できるようになります。

 

・グループのエクスポート/インポート用の新しい UI

階層化された ArcGIS Enterprise 環境間でのコンテンツの移動が容易になりました。ArcGIS Enterprise 11.4 では、UI を使用して環境間でホストされたコンテンツを移行できるため、REST API を使用する必要がなくなります。

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エクスポート用の新しい UI

 

その他のアップデートで強化された機能については、 「ArcGIS Enterprise 11.4 の新機能」をご確認ください。

 

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