ArcGIS Enterprise 11.3 の新機能
2024/08/16(日本時間)に ArcGIS Enterprise 11.3 がリリースされました。
本ブログでは、ArcGIS Enterprise 11.3 の新機能や機能強化をいくつか紹介致します。
リリースに含まれるすべての機能については、Esri のヘルプ ドキュメントをご参照ください。
ArcGIS Enterprise ポータル
・4つの新しいフィールド データ タイプ
ArcGIS Enterprise 11.3 から正式に、日時に関してのデータの保存や、管理に利用できる以下の4つの新しいフィールド データ タイプが利用できるようになりました。
- Big Integer:64ビットの符号付き整数で、非常に大きな整数値を格納できます。
- Timestamp offset:日付と時間の値を格納できます。 時間値には、協定世界時(UTC)からの時間オフセットに関する情報が含まれます。(例:2024/7/7 13:00:00+9:00)
- Date only:年、月、日の日付値を格納できます。(例:2024/7/7)
- Time only:ミリ秒精度のローカル時間で時間値を格納できます。(例:15:00:00.000)

・Map Viewer の更新
ArcGIS Enterprise 11.2 で追加された解析ツールに加えて、ArcGIS Pro などで作成したカスタム Web ツールを Map Viewer 上で利用できるようになりました。
これにより、これまでの Map Viewer Classic と同等の機能を新しいMap Viewerでご利用いただけるようになりました。

・Scene Viewer の更新
Scene Viewer の一番大きな改善点として、ArcGIS Enterprise 11.2 ではベータリリースとなっていた 3D ベースマップが正式に利用できるようになりました。
これにより建物や樹木といった立体的な3D コンテンツをベースマップ上で表示することができます。

コンテンツとデータの管理
・メンバーの一括削除
これまで、Portal for ArcGIS のメンバーを削除する際には一つずつしか削除することができませんでした。そのため、複数のメンバーの削除が必要になった際には所有コンテンツの移動を含めて、煩雑な操作が必要となっていました。
ArcGIS Enterprise 11.3 からは、メンバーを一括で削除することができるようになり、その際の所有コンテンツの移動についてもすべて一括で行うことができるようになりました。


・Living Atlasコンテンツの更新
これまでのLiving Atlasコンテンツは、ユーザーが利用しているArcGIS Enterpriseのバージョンに関連付けられ、Living Atlasコンテンツのコレクションはソフトウェアと共にアップグレードされていました。
しかし、今回のバージョンアップより、ポータルの管理者は、ボタンをクリックするだけで、組織のLiving Atlasコンテンツを更新できるようになりました。
さらに、コンテンツの更新をスケジュールすることができ、新しいコンテンツが利用可能になると Enterprise ポータルに通知が表示されます。これにより、組織はArcGIS Enterpriseのアップグレードの合間にもEsriの最新コンテンツにアクセスできるようになります。

その他のアップデートで強化された機能については、 「ArcGIS Enterprise 11.3 の新機能」をご確認ください。
参考情報
本コミュニティからの情報以外に、下記のように Esri および ESRIジャパンから情報を発信しております。
ESRIジャパンの主な情報
ESRIジャパン ホームページ
製品ニュース
製品サポートニュース
ArcGIS ブログ
米国 Esri 社の情報
Esri Home Page
Esri ArcGIS Blog - ArcGIS Enterprise Topic
Esri Community - ArcGIS Enterprise