
2015 年 5 月にリリースした Web AppBuilder for ArcGIS(Developer Edition)に関する開発者向けのさまざまな情報を「開発者向け Web AppBuilder 大解剖!」というタイトルで連載で提供してまいります。
Web AppBuilder はデザインと機能を GUI ベースで設定するだけで Web アプリを作成できてしまう非常に便利なツールです。
Developer Edition とは開発者向けのエディションであり、独自に開発されたデザインや機能を配置してビルダー アプリ上ですぐに利用することができる優れものです。
さて、第 1 弾である今回は、Web AppBuilder をまずは始めてみようということで、ダウンロードからアプリ作成までの簡単な手順をご紹介します。
詳細については Web AppBuilder for ArcGIS(Developer Edition)インストール ガイドをご参照ください。
ダウンロード
- Node.js をインストールします(インストーラーは Node.js のページからダウンロードできます)。
Web AppBuilder は Node.js 上で動作するため、Node.js のインストールが必須となります。

- ArcGIS for Developers のダウンロード ページから Web AppBuilder for ArcGIS をダウンロードします。

- ダウンロードした zip ファイルを解凍して、Windows であればルート フォルダーにある startup.bat ファイルを実行します(Windows 以外の端末であれば以下のコマンドを実行してください)。
$ cd <Web AppBuilder ディレクトリ>\server $ node server.js |
ArcGIS for Developers への登録
- Web AppBuilder への OAuth 認証を行うために、ArcGIS for Developers にアプリ(Web AppBuilder)の登録を行います。アプリ ページを開いて [REGISTER NEW APPLICATION] ボタンをクリックして登録を開始します。

- Title に「Web AppBuilder Test」、Tags に「test」と入力して [REGISTER NEW APPLICATION] ボタンをクリックします。

- これで登録は完了です。登録後に表示された Client ID は認証時に使用するのでメモしておいてください。

- 最後に [Authentication] タブを開いて、Redirect URIs に Web AppBuilder の URL を入力すれば設定はすべて完了です。

- Web AppBuilder のログイン時にサイトの URL とアプリケーション ID を求められるので入力します。サイトの URL は以下の通りです。アプリケーション ID は手順 3 でメモしておいた ID を入力します。これにより、Web AppBuilder が使える状態になります。
http://<開発者アカウントのユーザー名>.maps.arcgis.com |
起動したらこのような画面が表示されます。

自身のアカウントでマップを持っていなくても、ArcGIS Online 上で公開されているマップは自由に参照することができますので、1 つアプリを作ってみてください。
アプリ作成の UI は直感的なデザインになっていますので、ぜひお試しください。