近年、モバイル GIS は「専門家だけが扱う特別なツール」というイメージから大きく進化し、誰もが使えるツールへと広がりを見せています。本記事では、Ohio Department of Transportation(オハイオ州運輸局)が使用する Xplor と、Norwegian Air Ambulance Foundation(ノルウェー航空救急財団)が開発した HemsWX の 2 つのアプリを取り上げ、ArcGIS Maps SDK for Flutter が現場の業務をどのように支えているのかをご紹介します。
Xplor は、道路資産管理に必要なさまざまな情報を現場で扱いやすくまとめた、Polygon Solutions が提供するフィールド向け GIS アプリです。 オハイオ州運輸局 では、カスタマイズ版のアプリを導入し、数千人の作業員が年間 200 万回を超えて利用しています。
Xplor を導入することで、道路管理で欠かせない 線形参照システム や 橋梁・標識といったアセット データを、ArcGIS Maps SDK for Flutter が持つ 高精度な 2D 描画/スムーズな地図操作 によって、直感的に確認できるようになりました。
フィールドではオンライン/オフラインのどちらでも同じデータを扱え、さらにデバイスのサイズを問わず同じレイアウトで利用できるため、作業者間で情報格差も生じません。 また、ArcGIS Online による セキュアで統合されたデータ管理 によって、オフィスとフィールドの情報共有もスムーズになりました。
事例の詳細はこちら: Real-World Impact with ArcGIS Maps SDKs for Native Apps:
https://storymaps.arcgis.com/stories/ae2e644171084bcdab718a342c506929
ノルウェー航空救急財団 が開発した HemsWX は、地形・天候・飛行経路といった多様な情報をまとめて確認できる、航空救急医療の任務を支援するアプリです。
ArcGIS Maps SDK for Flutter を採用したことで、ノルウェー政府公式の地形データとの統合や、高精細な 2D/3D 地図描画、完全オフライン対応 といった機能を実現しています。
山岳地帯や通信が届かないエリアでも必要なデータを保持できる機能は、救急医療の現場では特に重要です。また、Flutter のクロスプラットフォーム設計により、タブレットからコックピット ディスプレイまで UI を統一 し、一貫した操作性を実現しています。これらにより、従来は複数のアプリを切り替えて使用していた隊員は、1つの画面で状況を迅速に把握できるようになりました。
事例の詳細はこちら: Building HemsWX with ArcGIS Maps SDK for Flutter:
https://storymaps.arcgis.com/stories/a4b6cd04fab4491cb45a427208351e15
両アプリに共通しているのは、ArcGIS Maps SDK for Flutter が提供する次のような機能です。
これらの特長により、以前は専門的な知識がないと難しかった GIS アプリ開発を、Flutter の開発しやすさと組み合わせてスピーディに実現できるようになっています。
Xplor と HemsWX の事例は、ArcGIS Maps SDK for Flutter が 公共インフラ、防災、医療、建設等の様々なフィールド業務にもフィット する力を持っていることを示しています。 日本の多くのフィールド業務でも GIS をもっと手軽に活用できるようになるきっかけとして、ArcGIS Maps SDK for Flutter を活用していただければ嬉しく思います。
SDK を使ってどんな感じで開発できるのか知りたいという方は、環境構築から簡易的な GIS 機能の実装を、順を追って紹介したブログ記事があるので、ぜひ試してみてください!
Flutter で地図アプリを作成してみよう:
https://community.esri.com/t5/a/a/ta-p/1546011