ArcGIS Online向け通信データ管理ソリューションは、GISベースのPNI管理のための完全ホスト型クラウドソリューションを提供します。このソリューションには、ネットワーク施設の管理と資産の編集のための構成可能なWebアプリが含まれています。この「Communications Editor」アプリは、ArcGIS Web AppBuilderを活用しており、Webアプリの構成に使いやすいフレームワークを提供し、ドラッグ&ドロップツールやウィジェットなど、多様な機能追加が可能です。
この中で利用可能な標準ウィジェットの一つがCost Analysisウィジェットです。Cost Analysisウィジェットでは、作成する各フィーチャにコストファクターを割り当てることができます。これらのコストは自動的に集計され、プロジェクトまたは作業全体のコストを提供します。追加のコストファクターを適用したり、データに含まれていない要因に基づいて全体コストをスケーリングすることも可能です。各レイヤーの編集テンプレートにコストを割り当てることができ、フィーチャが作成されるエリアによって異なるコスト設定も可能です。
Cost Analysisウィジェットは、コスト分析境界とコスト情報の位置を格納するためのプロジェクトまたは作業ポリゴンレイヤーを必要とします。ArcGIS Online向け通信データ管理ソリューションには、このソリューションで展開されるホストフィーチャレイヤーの一部としてプロジェクトまたは作業境界レイヤーが含まれていないため、添付されたGDBには「Job Area」ポリゴンレイヤーが含まれており、これをホストフィーチャレイヤーとして公開し、Cost Analysisウィジェットで使用できます。GDBにはCost Analysisウィジェットで必要な追加コストテーブルも含まれています。

Cost Analysisレイヤーを組織に公開したら、それらのレイヤーを「Communications Editor」ウェブマップに追加できます。その後、ArcGIS Web AppBuilderで「Communications Editor」アプリを編集・構成します。アプリにCost Analysisウィジェットを追加し、ウィジェット構成のProject Settingsタブで適切なマップレイヤーを選択してください。

Layer Settingsタブでは、プロジェクトのコスト計算に含めるべき通信データ管理資産グループすべてを選択します。プロジェクトまたは作業のステータスで関連資産のライフサイクルステータスを更新したい場合は、レイヤーの設定ギアアイコンを選択し、Layer Attribute Settingsでプロジェクトレイヤーの「Project Phase」フィールド内のステータスが資産グループレイヤーの「Lifecycle Status」フィールドに渡されるように更新してください。

次に、Costing Infoタブで各資産のコスト設定ができます。例えば、ファイバー1フィートあたり3ドルという設定です。資産のコストはGeographyやScenarioによっても変わることがあります。コスト乗数の使用方法については、Cost Analysisウィジェットのリソースドキュメントをご参照ください。https://doc.arcgis.com/en/web-appbuilder/create-apps/widget-cost-analysis.htm

最後に、ウィジェット内で総オーバーヘッドや地下マイレージなど追加のプロジェクトサマリーを表示したい場合はAdditional Settingsを構成してください。このタブでは許可費用や建設費用など資産総コストに加算する追加プロジェクトコストも設定できます。

Cost Analysisウィジェットが構成されると、ユーザーはコスト分析プロジェクトを作成し始めたり、設計や作業に関連する資産をデジタイズし、その合計コストが自動的にウィジェットによって計算されます。コスト情報はプロジェクトまたは作業と共に保存され、いつでもウィジェットにロード可能です。資産は手動で描画したり他のフィーチャレイヤーからコピーすることもできます。さらに、このウィジェットでは高水準な材料明細書(Bill of Materials)をCSV形式でエクスポートすることも可能です。

Cost Analysisウィジェットについて質問や機能拡張リクエストがあれば、このブログへお気軽に返信してください。
Patrick Huls