本記事では米国Esri社 ArcGIS Blog の記事「For Location Services, Pick a PaaS That Supports Open Development. Here’s Why.」を翻訳した記事です。オープンな開発を重視し、迅速な開発を可能にし、安心してスケールアップできる環境を提供する ArcGIS Location Platform についてご紹介します。
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ロケーション サービスの選択は、しばしば「オープン ソースの柔軟性」か「クローズドなシステムの信頼性」という二者択一の問題として捉えられがちです。しかし、拡張性とパフォーマンスを両立させる方法があります。
その「最適な選択肢」は、オープン開発をサポートするプロバイダーが提供する、ロケーション Platform as a Service (PaaS) です。このブログでは、次の内容をご紹介します。
- ロケーション PaaS とは?
- ロケーション PaaS を選ぶ際、オープン開発が重要な理由とは?
- オープン開発に対応したロケーション PaaS を利用するメリットとは?
- すでに他のサービスを利用中の開発者が ArcGIS へ移行する理由とは?
- オープンな開発をサポートするロケーション PaaS の選び方とは?
- ArcGIS Location Platform の始め方
ロケーション PaaS とは?
ロケーション PaaS とは、大規模なエンタープライズ プラットフォーム内でロケーション サービスを提供するクラウドベースのサービスです。PaaS を利用することで、追加のインフラを構築することなく、API や SDK を通じてこれらのサービスにアクセスできます。
スタンドアロンの API やポイント ソリューション、あるいはクラウド プラットフォームとは異なり、ロケーション PaaS は包括的なサービスです。開発者は、複数の機能を提供する単一の信頼できるプロバイダーを利用できるため、一貫したユーザー体験を維持しながら、いつでも機能を追加できます。また、エンタープライズ グレードのサポート、セキュリティー、コンプライアンスも提供されます。さらに、プロトタイピングや本番環境向けに、サンドボックス環境、モジュール式の API、充実したドキュメントも利用可能です。その結果、開発からリリースまでの時間が短縮され、リリース後のリスクも低減されます。
ロケーション PaaS を選ぶ際、オープン開発が重要な理由とは?
オープン開発は、PaaS の強みと柔軟性、相互運用性のバランスを取ります。PaaS プロバイダーがオープン開発を採用することで、開発者は次のことが可能になります。
- 既存のアプリを再構築することなく、必要なロケーション サービスを統合できる。
- オープンソース ライブラリー、RESTful API、標準データ形式など、使い慣れたツールを使い続けて開発を続けられる。
- 「All-or-Nothing」型のアーキテクチャーに縛られることなく、進化し続けるモジュール式で組み合わせ可能なソリューションを構築できる。
- ベンダー ロックインを回避し、新興技術との互換性を確保できる。
オープン性は、機能やセキュリティーと同様に不可欠です。オープン スタンダードや柔軟な統合をサポートしないクローズド ソースのポイント ソリューションは、不必要な制約をもたらします。オープン性がなければ、開発サイクルが遅延したり、不十分なソリューションや回避策に時間とリソースを費やしたり、新技術の導入に障壁が生じたりするリスクがあります。
Esri Leaflet は、Turf.js などのブラウザ上で空間解析を実行できるクライアントサイド ライブラリーと連携します。ここでは、空間クエリの結果をどのように拡張して、別のジオメトリと空間的な関係を持つフィーチャを抽出できるかを示しています。
オープン開発に対応したロケーション PaaS を利用するメリットとは?
ここでは、Esri のロケーション PaaS である ArcGIS Location Platform を例に、オープン開発に対応した PaaS を実際に利用する場合の様子をご紹介します。このようなソリューションを利用することで、開発者は以下のことが可能になります。
- 複数のベンダーや API を組み合わせることなく、ロケーション サービスを利用できます。ArcGIS Location Platform のような PaaS は、マッピング、ジオコーディング、標高、ルート検索といった中核機能から、データ エンリッチメントや空間分析といった高度な機能に至るまで、包括的なサービス群を提供します。
- オープン API を通じてサービスにアクセスし、オープンソースのライブラリーと統合できます。サービスには RESTful API を通じてアクセスでき、Postman や OpenAPI Generator などのツールと連携可能です。Esri Leafletなどのプラグインを使用することで、開発者は ArcGIS Location Services とオープンソースのマッピング ライブラリーを簡単に組み合わせることができます。
- 新規および既存のアプリ開発を加速できます。モジュール式の API と SDK により、プロトタイピングとリリースまでの時間を短縮し、大規模なリファクタリングを行うことなく、既存のアプリにサービスを組み込むプロセスを簡素化します。これにより、市場投入までの時間を短縮し、これまでの開発投資を最大限に活用できます。
- 主要なプログラミング言語向けの SDK を使用して、Web アプリやモバイル アプリを構築できます。エンタープライズ開発製品チームに支えられた PaaS は、顧客が JavaScript、iOS、Android 向けの SDK や、.NET MAUI や Qt といったクロスプラットフォーム フレームワークなど、幅広い選択肢を利用できます。
- 包括的なサポートにより、トラブル シューティングに費やす時間を削減できます。詳細なガイド、コード サンプル、迅速なテクニカル サポートは、パフォーマンスと稼働率を維持するために不可欠です。Esri のようなロケーション PaaS プロバイダーは、こうしたエンタープライズ レベルのサポートを提供できます。
- プロトタイプから本番環境まで、安心してスケールアップできます。エンタープライズ グレードの PaaS は、数人のユーザーから数千人のユーザーまで、あらゆる規模のアプリをサポートする能力を備えています。ArcGIS Location Platform は、透明性の高い従量課金制の価格体系、グローバルなインフラストラクチャー、そして実証済みの信頼性を提供します。
- 信頼性の高い、市場をリードするサービスとデータを活用して開発できます。Esri のロケーション サービスは、実績のあるエンタープライズ グレードのものであり、世界中の数千の組織から信頼されています。開発者は、正確性、信頼性、長期的なサポートを保証する、信頼性の高いデータと堅牢な API の恩恵を受けることができます。
発電所を表示した地図上で、開発者は ArcGIS Location Platform 経由で ArcGIS Maps SDK for JavaScript を使用し、複数の LabelClass オブジェクトを活用して、クラスターや個々のフィーチャに対して高度なラベル設定を作成することができます。
すでに他のサービスを利用中の開発者が ArcGIS へ移行する理由とは?
Salesforce が自社のマッピング製品の技術刷新を必要とした際、同社は新しいベンダーの選定を開始しました。「候補リストには多くの企業がありましたが、Esri を無視することはできませんでした」と、Salesforce の元製品担当バイス プレジデントであるBen Brantly 氏は語ります。「新しいパートナーには画期的な技術が求められ、私はその技術を迅速に導入できる必要がありました。Esri は私の期待を上回りました。ドキュメントも、実践的なサポートも、全てにおいてです。数週間で運用を開始することができました。」
オープンな開発をサポートするロケーション PaaS の選び方とは?
社内ツール、顧客向けアプリ、あるいはエンタープライズ規模のシステムのいずれを構築する場合でも、自由な開発、統合、イノベーションをサポートするロケーション サービス プロバイダーが必要です。ソリューションを評価する際は、次のポイントを考慮してください。
Esri のオープン開発への取り組み
1. オープン ソースのサポート
Esri はオープン ソースを積極的に取り入れています。開発者向けテクノロジーの製品マネージャーである David Cardella 氏は次のように説明しています。「当社が開発するソフトウェアの多くでオープン ソースを活用しています。また、独自のプロジェクトを通じてオープン ソースへの貢献も行っています。しかし何よりも重要なのは、皆様がオープン ソースを活用する際にも、当社がサポートを提供しているということです。」
2. オープン データと戦略的提携
Esri は、Overture Maps Foundation などの組織と提携し、地図データの品質とアクセシビリティーの向上に取り組んでいます。これには、ArcGIS と Overture のスタイル間のシームレスな切り替えのサポートも含まれており、開発者がアプリ向けに信頼性が高く、相互運用可能な地図データを作成できるよう支援しています。
3. オープン API への準拠
Esri のサービスは、開発者に使いやすく、標準規格に準拠するように設計されています。例えば、標高サービスは OpenAPI 仕様に準拠しており、開発者は Postman や OpenAPI Generator などのツールを使用して、70 以上の言語で SDK のプロトタイプ作成や生成を迅速に行うことができます。
ArcGIS Location Platform の始め方
ロケーション サービス プロバイダーを選ぶ際には、機能と、チームの開発スタイルへの対応を両立させる必要があります。ArcGIS Location Platform のような PaaS は、オープンな開発を重視し、迅速な開発を可能にし、安心してスケールアップできる環境を提供します。柔軟性、オープン性、サービス品質、あるいは開発者体験のいずれかが不十分なソリューションは、かえって開発の足を引っ張ることになります。ロケーション PaaS を基盤とすることで、次なる位置情報を活用したアプリは単に「機能する」だけでなく、業界をリードする存在となるでしょう。
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