ArcGIS Platform の紹介 ~開発を始めるまでのステップ~

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10-04-2021 09:55 PM
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ArcGIS Platform の紹介 ~開発を始めるまでのステップ~

ArcGIS_Platform.png

はじめに

ArcGIS Platform 2021 5 月に国内サービスを開始した地図アプリ開発者のための PaaS 製品です。

ArcGIS Platform の詳細は、ブログ記事「ArcGIS Platform (PaaS) の国内サービスを開始しました!」をご覧ください。

 

ArcGIS Platform の紹介 ~ロケーションサービスの機能と価格~」の記事では、ArcGIS Platform で利用できるロケーションサービスについて、「ArcGIS Platform の紹介 ~API/SDK のラインナップと使い分け~」の記事ではそのロケーションサービスを使用するための API/SDK のラインナップと選択する際のポイントについて紹介しました。

本記事では、ArcGIS Platform を使用した開発を始めるまでのステップとして、アカウントの作成方法から作成したアプリケーションにAPIキーを適用するまでの簡単な流れをご紹介します。

 

開発者アカウントの作成

ArcGIS Platform が提供するサービスを使用するにはまず、開発者アカウントを作成します。

ArcGIS Developer サイトのトップページで、 [Start building for free] をクリックするとアカウント作成画面に遷移します。

アカウント作成画面では名前やメールアドレス、組織名、ユーザー名、パスワード、秘密の質問を入力します。最後に利用規約とプライバシーポリシーに同意する場合は、同意欄にチェックを入れ、ページ下部の [Create developer account] をクリックします。

必要事項を入力後、登録したメールアドレス宛に Esri (no-reply@esri.com) から登録確認のメールが届きます。届いたメールを開きメール本文の [Confirm your email] をクリックすると開発者アカウントの作成が完了します。

 

confirm_email.png

 

ダッシュボードの紹介

開発者アカウントをお持ちであればダッシュボードと呼ばれるページを利用することができます。このダッシュボードではアカウントの管理や、ArcGIS Developer が提供する API・SDKのダウンロード、ArcGIS Platform のサービスを使用するために必要な API キーの作成やその管理、また従量課金制を有効化した場合のサービスの利用状況を把握することなどができます。

 

API Keys タブではAPIキーの管理や新規作成が行えます。例えば [View Usage] をクリックすると APIキーの利用状況として ArcGIS Platform のどのサービスを使用したかをグラフなどで APIキーごとに確認することができます。

Layers タブでは ArcGIS にホストしたフィーチャレイヤーやWebマップ等の表示や管理を行うことができます。

Downloads タブでは ArcGIS Developer が提供する APISDKをダウンロードしていただくことが可能です。

Usage タブでは従量課金制を有効化した場合にサービスをどのくらい使用したかなどの利用状況を把握することができます。API Keys タブではAPIキー毎の利用状況でしたが、こちらのタブではすべての利用状況を確認することができます。

Account タブではアカウントの管理が可能です。無償利用の枠を超えた利用を可能とする従量制プランのサービスである Pay as you go を有効化すること等アカウントの設定を行うことができます。

 

このようにダッシュボードでは開発者アカウントを作成した後の管理等にご活用いただけます。

 

API キーの作成と利用

APIキーとはすぐに使える特定のサービスやプライベート コンテンツへのアクセスを公開アプリケーションに許可を定義する永続的なアクセストークンです。このAPIキーを使用してアプリケーションに組み込むことで ArcGIS Platform が提供する様々なサービスを利用することができるようになります。

 

APIキーは上記でご紹介したダッシュボードから作成が可能です。API Keys タブの上部にある [New API Key] というボタンから作成することができます。

作成した API キーは以下の画像のようにダッシュボードに表示され、ここで管理することができます。

APIkeys.png

例えば、既存の API キーを開くと API キーの削除や利用するロケーションサービスの選択等の管理を行うことができます。また、APISDK 毎に API キーを適用してマップを表示するコード例なども記載されています。

2APIkeys.png

以下の動画では、例としてダッシュボードで API キーを作成し、OpenLayers で作成したアプリケーションに対して、API キーを適用させルート解析を実行しています。動画内で使用しているアプリケーションはチュートリアルにも記載されていますので、アプリケーションの詳細はそちらも併せてご参照ください。

 

まとめ

本記事では開発を始めるまでのステップとしまして、ArcGIS 開発者アカウントの作成から、アプリケーションに API キーを適用するまでの簡単な流れについてご紹介しました。開発者アカウントは無償で作成していただくことが可能ですので ArcGIS Platform が提供するロケーションサービスを使用したアプリ開発にぜひご活用いただけたらと思います。また、動画でも開発を始めるまでのステップについて紹介しておりますのでそちらも併せてご活用ください。

 

10 月 22 () には「ArcGIS Platform 活用ウェビナー ~オープンソースのライブラリを使用した地図アプリ開発ハンズオン~」を開催します。前半は ArcGIS Platform の概要や活用事例のご紹介、後半は実際にオープンソースのマッピングライブラリ「Leaflet.js」とそのプラグインとして公開されている「Esri Leaflet」をはじめとした ArcGIS Platform API を利用したルート検索アプリの開発についてハンズオン形式でご紹介します。聴講のみのご参加も可能ですので、ご興味のある方はお申込の上、是非ご参加ください。

 

■関連リンク

ArcGIS Platform

 ・ESRIジャパン製品ページ

 ・米国 Esri 社製品ページ (英語)

 ・ブログ記事: ArcGIS Platform (PaaS) の国内サービスを開始しました!

 ・ブログ記事: 「ArcGIS Platform 紹介ウェビナー」の資料を公開

 ・ブログ記事: ArcGIS Platform の紹介 ~ロケーションサービスの機能と価格~

 ・ブログ記事: ArcGIS Platform の紹介 ~API/SDK のラインナップと使い分け~

 ・動画: ArcGIS Platform で開発を始めるまでのステップ

ArcGIS Developer 開発リソース集

 ・ArcGIS Platform スタートアップ ガイド

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