DOC
|
1. はじめに ArcGIS Enterprise を組織で使用することで、地理情報やマップ、アプリケーションを作成および共有したり、コラボレーション環境で空間解析を実行したりすることができます。 ArcGIS Enterprise のコンテンツやツールは、組織にとって非常に重要であり、ユーザーが WebGIS プラットフォームを最大限に利用できる環境を整えながら、障害が発生した場合のデータ損失も最小限に抑える必要があります。 この目標は、障害復旧またはフェイルオーバー戦略で実現することができます。障害復旧の実装方法は、ArcGIS Enterprise に付属のツールや VM のスナップショットなどのサード パーティ製ツールを含め、数多く存在します。 ここでは、ArcGIS Enterprise の障害復旧方法の一つである webgisdr ツールを用いたバックアップ・リストアについて、バックアップ戦略の設計から実行までの一連の流れについて、ご紹介します。 また、webgisdr を使用した具体的な構成のバックアップ・リストア、移行について、ページ後半にリンクを記載しています。 2. webgisdr ツール webgisdr ツールは、ArcGIS Enterprise ポータルに標準で含まれるコマンド ライン ツールで、ArcGIS Enterprise 基本構成の完全バックアップを取得し、新しい環境にリストアすることができます。 具体的には、ArcGIS Enterprise ポータルのコンテンツや ArcGIS Server サービス、ArcGIS Data Store でホストされる 2D や 3D データのスナップショット、これら 3 つのソフトウェア コンポーネントすべての現在の状態をバックアップとして取得します。 しかし、ファイル ジオデータベースやエンタープライズ ジオデータベースのデータ、キャッシュ タイルはバックアップされないため、別途バックアップが必要です。 webgisdr はコマンド プロンプトから実行でき、Windows タスク スケジューラや Linux cron ジョブを使用してバックアップを自動化できます。 出力ファイルは圧縮され、指定したバックアップ場所に保存されます。 webgisdr を使用して取得したバックアップを用いて、バックアップ元の既存のマシンへリストアすることも、新しいマシンへリストアすることもできます。 また、webgisdr は以下のように単一マシン構成と高可用構成の任意の組合せ間の移行をサポートします。 単一マシン構成 → 単一マシン構成 単一マシン構成 → 高可用構成 高可用構成 → 高可用構成 高可用構成 → 単一マシン構成 3. バックアップ戦略 バックアップ戦略を作成する最初のステップは、利用できる様々なリソースを把握した上で、障害復旧の要件を定義することです。 ArcGIS Enterprise のユーザーは、組織の規模やソフトウェアの使用方法が大きく異なるため、すべてのユーザーに最適なバックアップ計画を規定することは不可能です。 何が最善かは、いくつかの要因の組合せによって異なります。 毎週どのくらいのコンテンツを作成していて、トータルでどのくらいの量があるか。 システムのダウンタイムの許容頻度を定義する SLA (Service Level Agreement) はあるか。 インフラストラクチャでバックアップ コンテンツ用にどのくらいのスペースを確保できるか。 など、これらのことを考慮する必要があります。 また、障害復旧とは、データ損失とダウンタイムを最小限に抑えることとも言えます。 これらの許容範囲を決定するには、RPO (障害復旧時点) と RTO (障害復旧時間) を数値化する必要があります。 RPO はいつ時点のデータを復旧できればよいかの指標で、RTO はどれくらいの時間で復旧できればよいか (システムを使用不可にできる最長の時間) の指標です。 これは、バックアップ サイズやバックアップ ポリシー、復旧にかかる時間に関連します。 障害復旧の要件と目的を決定したら、バックアップ戦略を計画します。 webgisdr をスケジューリングするには、以下 2 つのことを決定します。 バックアップ方法 - 完全バックアップのみを実行するか、増分バックアップを使用するか バックアップ頻度 - どのくらいの頻度でバックアップを作成するか 一般的なトレードオフとして、多くのデータを頻繁にバックアップすることを選択すると、データ損失を最小限に抑えることができますが、リソース コストが増大します。 3.1. バックアップ方法 webgisdr では、完全バックアップと増分バックアップのどちらかを選択できます。 両方の種類のバックアップを使用すると、ストレージの使用量を大幅に増やすことなく RPO を短縮できます。 完全バックアップでは、作成日に関係なく、対象となるすべての完全なスナップショットが作成されます。 特定のディレクトリの完全バックアップでは、そのディレクトリの内容全体が複製されます。 増分バックアップでは、完全バックアップ以降に加えられたすべての変更を取得します。 増分バックアップは累積であるため、最後の完全バックアップとそれ以降に作成された最後の増分バックアップを保持しておく必要があります。 3.1.1 完全バックアップのみの取得 完全バックアップのみを使用する場合、環境を週に 1 回バックアップすると、障害が発生した場合に組織が大量のデータを失うリスクがあります。 以下の GIF で、バックアップ サイクルの 5 日目にシステムがダウンしたとします。 これは大量のコンテンツが失われることを意味します。 毎日完全バックアップを取得することもできますが、これには多くのディスク容量と時間が必要になります。 6日ごとの完全バックアップ 3.1.2 完全バックアップと増分バックアップの取得 完全バックアップの間に増分バックアップをスケジューリングします。 このオプションでは、複数のリカバリ ポイントから選択して復元できるため、より詳細な制御が可能になります。 これにより、復旧に行われる作業量を最小限に抑えつつ、ディスク容量とコンピューティングに多大な負荷がかかる可能性のある毎日の完全バックアップを行わずに済みます。 6日ごとの完全バックアップと、毎日の増分バックアップ - 各増分バックアップには、最後の完全バックアップ以降のコンテンツと設定へのすべての変更が含まれる - 3.2 ディスク容量 見落とされがちですが、各コンポーネントのマシン上にある temp フォルダー (具体的なパスは後述しています) に十分なディスク容量が必要です。 webgisdr を使用すると、バックアップ コンテンツはまず既定の temp フォルダーにコピーされてから、バックアップ場所に移動されて統合されます。 そのため、サーバーがそのコンテンツの 2 倍の容量を一時的に格納できる必要があります。 サーバーに十分なディスク容量がない場合、バックアップは失敗します。 バックアップ戦略を設計する際は、このことに注意が必要です。 3.3. バックアップ頻度 システム全体またはそのコンポーネントのバックアップをスケジューリングする頻度は、バックアップ戦略の最も調整が必要な部分であり、組織の選択に依存します。 バックアップにかかるコストとのトレードオフを考慮して、バックアップ頻度を決定してください。 なお、増分バックアップを使用している場合は、特定の RPO を保証するために完全バックアップを頻繁に行う必要はありません。 4. バックアップ実行 webgisdr を使用してバックアップを取得するには、<Portal for ArcGIS インストール ディレクトリ>\tools\webgisdr ディレクトリに格納されている webgisdr.properties を編集し、同ディレクトリの webgisdr.bat でエクスポート オプションを実行します。 webgisdr は、自動的にパスが設定される訳ではありませんので、ツールを実行するには予めパスを通すか、フルパスを指定する、あるいは上記ディレクトリをカレント ディレクトリにして実行する必要があります。 4.1. 事前確認 バックアップを実行するにあたり、以下の条件を満たしていることを確認します。 バックアップ先に指定する共有ディレクトリに十分なディスク容量があること。ArcGIS Enterprise デプロイメントのエクスポート (※) テストを実行し、ファイルがどのくらいの大きさになるかを把握した後、共有ディレクトリに維持する予定のファイル数を決定し、それに従ってディレクトリのサイズを指定します。 ※ 各コンポーネント ArcGIS Server、Portal for ArcGIS、ArcGIS Data Store のエクスポートについては、それぞれリンク先のヘルプをご参照ください。 ArcGIS Server、Portal for ArcGIS、ArcGIS Data Store サービスの実行に使用するドメイン アカウントに、バックアップ ファイル用に指定する共有ディレクトリに対する書き込み権限が付与されていること。 各コンポーネントのマシン上にある一時ディレクトリに、十分なディスク容量があること。各コンポーネントのバックアップが、指定する共有ディレクトリに移される前に、それぞれ以下の一時ディレクトリに配置されます。 ArcGIS Server: C:\Users\<ユーザー>\AppData\Local\Temp Portal for ArcGIS: <Portal コンテンツ ディレクトリ>\temp ArcGIS Data Store: <ArcGIS Data Store ディレクトリ>\temp 備考: ポータル コンテンツがファイル システムに格納されている場合、リアルタイムのウイルス対策スキャンを実行すると、バックアップのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。 ポータル コンテンツ ディレクトリと、バックアップの SHARED_LOCATION および BACKUP_LOCATION ディレクトリをウイルス対策スキャンの対象から除外することを検討してください。 4.2. webgisdr エクスポート オプションの実行 4.2.1 テンプレートである webgisdr.properties プロパティ ファイルのコピーを作成します。 webgisdr.properties はデフォルトで C:\Program Files\ArcGIS\Portal\tools\webgisdr にインストールされます。 ここでは、ファイルのコピーを mywebgis.properties という名前で C:\propfiles に保存します。 4.2.2 プロパティ ファイルのコピーを開き、環境固有の情報を入れるようにそのファイルを編集します。 ここでは、様々な構成における共通の設定項目や、オンプレミスでのデプロイメントで必要な設定項目について、設定内容を簡単に説明します。 クラウド ストアを利用する場合や、設定項目の詳細については、ヘルプ「ArcGIS Enterprse バックアップの作成」をご参照ください。 PORTAL_ADMIN_URL = <ポータルの管理ディレクトリの URL> Portal for ArcGIS 管理ディレクトリの URL を指定します。 https://portalhostname.domain.com:7443/arcgis の形式を使用します。 ここで、portalhostname.domain.com は、Portal for ArcGIS がインストールされているマシンの完全修飾名です。 PORTAL_ADMIN_USERNAME = <ポータル管理者のユーザー名> 管理者ロールに割り当てられたポータル メンバーのユーザー名を指定します。 PORTAL_ADMIN_PASSWORD = <ポータル管理者のパスワード> 管理者ロールに割り当てられたポータル メンバーのパスワードを指定します。 PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = <true | false> 初めてファイルに管理者パスワードを設定するときは、このオプションを false に設定します。 webgisdr を実行するとパスワードが暗号化され、PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED の値が true に設定されて、パスワードが暗号化済みであることが示されます。 BACKUP_RESTORE_MODE = <full | incremental> 完全バックアップのみを作成する場合、このプロパティを full に、増分バックアップも作成する場合は、incremental に設定します。 各増分バックアップには、最後の完全バックアップ以降のすべての変更が含まれています。 SHARED_LOCATION = <バックアップ ファイルの場所> ArcGIS Server、Portal for ArcGIS、ArcGIS Data Store のバックアップ ファイルの一時コピーが作成される共有場所を指定します。 ArcGIS Server、Portal for ArcGIS、ArcGIS Data Store サービスを実行するドメイン アカウントと、webgisdr ユーティリティを実行するアカウントには、この場所への書き込み権限が必要です。 この場所が各コンポーネントのバックアップ ファイルを保持するのに十分な大きさであることを確認します。 INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES = <true | false> ホスト シーン レイヤーをポータルに公開して、これらをバックアップに含める場合は、true に設定します。 true に設定した場合は、最後のバックアップ以降に作成された新しいキャッシュ データだけではなく、すべてのシーン キャッシュ データがバックアップに含まれる点に注意してください。 最後のバックアップ以降に新しいシーン キャッシュが作成されていないことがわかっている場合や、シーンをポータルに公開しない場合は、INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES を false に設定できます。 注意:ArcGIS Enterprise 10.8 では、BACKUP_RESTORE_MODE を incremental に設定した状態で、INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES を true にすると、バックアップに失敗する現象が発生しており、現在 Esri で対応中です。 BACKUP_STORE_PROVIDER = {FileSystem | AmazonS3 | AzureBlob} webgissite バックアップ ファイルをファイル システムとクラウド ストレージのどちらに保存するかを定義します。 バックアップをオンプレミスのファイル共有場所に格納する場合は、FileSystem を指定します。webgisdr ユーティリティを実行すると、BACKUP_LOCATION に指定したファイル共有にバックアップ ファイルが格納されます。 バックアップを Amazon Simple Storage Service (S3) バケットに格納する場合は、webgisdr ユーティリティで生成されたバックアップ ファイルを格納するための専用の S3 バケットを作成し、そのバケットへのアクセスに必要な情報を S3 プロパティに反映します。 バックアップを Microsoft Azure Blob Storage に格納する場合は、webgisdr ユーティリティで生成されたバックアップ ファイルを格納するための専用の Azure Blob Storage コンテナーを作成し、そのコンテナーへのアクセスに必要な情報を Azure プロパティに反映します。 備考 ArcGIS Enterprise のデプロイメントがオンプレミスであるにもかかわらず、バックアップがクラウドに格納されている場合、オンプレミスのファイル共有にバックアップを格納した場合に比べて、バックアップの作成と復元には時間がかかります。 BACKUP_LOCATION = <オンプレミスのバックアップ ファイルの場所> webgissite バックアップ ファイルの場所を指定します。 バックアップ ファイルは最初に SHARED_LOCATION に格納されますが、その後で BACKUP_LOCATION にコピーされます。 この場所がバックアップ ファイルを保持するのに十分な大きさであることを確認します。 webgisdr ユーティリティを実行するアカウントは、BACKUP_LOCATION に対する書き込み権限が必要です。 BACKUP_LOCATION をフォルダーに設定すると、webgisdr ツールでそのフォルダー内の最新のバックアップ ファイルがインポートされます。 BACKUP_LOCATION をフォルダー内の特定のバックアップ ファイルに設定すると、障害復旧ツールでそのファイルがインポートされます。 4.2.3 プロパティ ファイルを保存します。 このファイルを指定して webgisdr ユーティリティを実行すると、ファイル内で PORTAL_ADMIN_PASSWORD の値が暗号化され、PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED が true に設定されます。 4.2.4 Portal for ArcGIS マシン上でコマンド プロンプトを開き、webgisdr ユーティリティの格納場所にディレクトリを変更し、エクスポート オプションを指定して webgisdr ユーティリティを実行します。 webgisdr ユーティリティのデフォルトの場所は、C:\Program Files\ArcGIS\Portal\tools\webgisdr です。 webgisdr の構文は、次のとおりです。 webgisdr --{export | import} --file <プロパティ ファイルのフルパス> ここでは、上述のとおり、プロパティ ファイル (mywebgis.properties) をフォルダー C:\propfiles に保存しています。 webgisdr --export --file C:\propfiles\mywebgis.properties 4.2.5 ArcGIS Enterprise のデプロイメントにマップ サービスまたはホスト タイル レイヤーのキャッシュが含まれている場合、キャッシュ タイルが格納されているすべてのディレクトリ (たとえば、C:\arcgisserver\directories\ または /arcgis/server/usr/directories ディレクトリの下の arcgiscache 全体) のコピーを手動でバックアップします。 これらのディレクトリには、マップ キャッシュ タイルおよびタイル スキーマ ファイル conf.xml が含まれます。 キャッシュ ディレクトリには、構築済みのタイルに関する情報を含む、ファイル ジオデータベースの status.gdb も格納できます。 5. リストアの実行 ArcGIS Enterprise のデプロイメントに障害が発生した場合は、webgisdr ツールと過去にエクスポートしたバックアップ ファイルを使用してインポート (リストア) を実行します。 ArcGIS Enterprise の高可用構成のリストアでは、webgisdr ツールは GIS Server サイトとリレーショナルおよびタイル キャッシュ データ ストアの高可用設定は維持し、ポータルに対してはスタンバイ マシンを登録解除し、プライマリ マシンへのポータルのリストアを実行後、スタンバイ マシンの再登録を行います。 設定を変更する必要がない場合は、webgisdr のエクスポート (バックアップ取得) に使用したプロパティ ファイルを使用できます。 ただし、バックアップ ファイルの場所を変更したり、特定のバックアップ ファイルを指定したり、プロパティ ファイルの内容に変更がある場合は、新しいプロパティ ファイルを作成します。 増分バックアップを作成した場合は、最後の完全バックアップと、その後に作成された最後の増分バックアップがリストアに必要になります。 5.1. 事前確認 リストアを実行するにあたり、以下の点に注意する必要があります。 最後にエクスポートされた後で作成されたアイテムやサービスはすべて失われます。 マップ サービスおよびキャッシュ タイル、Web サービスに参照されているデータ ソース、ビッグ データ ストアのバックアップ ファイルは、webgisdr ユーティリティを使用して作成したバックアップに含まれないため、別途リストアする必要があります。 別の新しいマシンにリストアする必要がある場合は、インストール ディレクトリの名前を新しいマシン上でも同じにする必要があります。 リストア先のデプロイメントは、バックアップを作成した時点のバージョンにする必要があります。さらに、同じ種類のオペレーティング システムにリストアする必要があります。たとえば、Linux 上の ArcGIS Enterprise デプロイメントのバックアップを作成して、それを Windows マシンにリストアすることはできません。 5.2. webgisdr インポート オプションの実行 ArcGIS Enterprise の構成により必要な手順が異なりますが、ここでは、バックアップ ファイルを作成したマシンと同じマシンに ArcGIS Enterprise デプロイメントのリストアを実行します。 5.2.1 デフォルトでは、webgisdr ツールは最新のバックアップ ファイルをリストアします。 最新のバックアップよりも前のファイルをリストアするには、プロパティ ファイル内の BACKUP_LOCATION パスを更新する必要があります。 この場合、整合性を保って簡潔な手順を実行するために、エクスポートに使用したプロパティ ファイルをコピーしてインポート専用のプロパティ ファイルを作成し、BACKUP_LOCATION パスを更新するのが望ましいです。 ここでは、プロパティ ファイルのコピーを C:\propfiles ディレクトリに toimport.properties という名前で作成および編集します。 webgisdr ツールを実行するドメイン アカウントに、少なくとも BACKUP_LOCATION への読み取りアクセス権と SHARED_LOCATION への書き込みアクセス権があることを確認します。 また、ArcGIS Server、Portal for ArcGIS、および ArcGIS Data Store を実行するドメイン アカウントに、SHARED_LOCATION への読み取りアクセス権があることを確認します。 5.2.2 ポータル マシン上でコマンド プロンプトを開き、webgisdr ユーティリティがある場所にディレクトリを変更し、インポート オプションを指定した webgisdr ユーティリティを実行します。 webgisdr ユーティリティのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Portal\tools\webgisdr です。 webgisdr ユーティリティの構文は、次のとおりです。 webgisdr --{export | import} --file <プロパティ ファイルのフルパス> ここでは、プロパティ ファイル (toimport.properties) は、C:\propfiles ディレクトリに保存しています。 webgisdr --import --file C:\propfiles\toimport.properties 5.2.3 ArcGIS Enterprise のデプロイメントにマップ サービスまたはホスト タイル レイヤーのキャッシュが含まれている場合、作成したバックアップ コピーを手動で移動し、元の arcgiscache ディレクトリにファイルを配置します。 5.2.4 ArcGIS Enterprise にビッグ データ ストアが含まれている場合は、ArcGIS Data Store の restoredatastore ユーティリティを使用してバックアップをリストアします。 5.2.5 ファイル ベースのデータを ArcGIS Enterprise コンポーネントのいずれかと同じマシンに格納している状況で、そのマシンが故障した場合は、バックアップ コピーを新しいマシン上の同じパスにリストアします。 たとえば、ジオデータベースとシェープファイルを含むフォルダーをArcGIS GIS Server サイトのマシンのいずれかに格納している状況で、そのマシンが故障した場合は、そのフォルダーのバックアップ コピーを新しいマシン上の同じディレクトリ パスに配置します。 この操作は、ファイル位置が ArcGIS Server サイトに登録されているために必要になります。 データ位置を変更すると、これらのサービスでデータが見つからなくなります。 6. ArcGIS Enterprise デプロイメントの移行例 単一マシン構成の新しい単一マシンへの移行 まとめ ここでは、ArcGIS Enterprise の障害復旧方法の一つである webgisdr ツールを用いたバックアップ・リストアにおいて、バックアップ戦略の設計から実行までの一連の流れについてご紹介しました。 組織で利用可能なリソースや、満たすべき RPO、RTO を十分把握した上で、バックアップ戦略を設計し、障害復旧にお役立てください。 関連リンク 米国 Esri 社ブログ Design your ArcGIS Enterprise backup strategy Migrate to a new machine in ArcGIS Enterprise using the WebGIS DR tool ArcGIS 関連ページ ArcGIS Enterprise(ESRI ジャパン製品ページ) ArcGIS Enterprise(米国 Esri ヘルプ ページ) 関連ブログ サンプル 1 - 単一マシン構成の新しい単一マシンへの移行
... View more
09-01-2020
05:58 PM
|
0
|
0
|
546
|
DOC
|
1. はじめに ここでは、単一マシンに構築した ArcGIS Enterprise 基本構成を、webgisdr を使用して新しいマシンに移行する手順をご紹介します。 本手法の特徴 本番環境に変更を加えずに、切り替え前に移行が成功したことを検証した上での移行が可能です。 移行前後のデプロイの種類によって手順が異なるため、移行先のマシンをサイトに追加する方法と比較するとやや複雑です。 新旧マシンの hosts ファイルを編集してホスト名を解決します。 ワークフローの最後に組織の DNS エントリを変更します。 障害復旧における環境切り替えのイメージ 前提 バックアップ頻度やスケジューリングについては取り扱いません。 バックアップ・リストア、移行に関するオプションは様々な段階で複数存在することがありますが、ここでは、なるべく具体的な値を用いてシンプルに手順が理解できるようにすることを目的とし、本手順で選択しないオプションについて取り扱いません。 バックアップ先に十分なディスク容量があることや、実行ユーザーに書き込み権限があることなど、事前に条件を満たしていることを確認する必要があります。 本手順では ArcGIS Enterprise 10.8 を使用しており、読み取り専用モードを使用できるなど、10.7.1 以前とバージョンにより使用可能な機能に差異がある場合があるため、各バージョンでサポートされる機能を確認する必要があります。 2. 環境情報 本ドキュメントで想定している環境の具体的な構成情報は以下のとおりです。 マシン構成 単一マシン構成 OS : Windows Server 2019 ArcGIS Enterprise 10.8 の以下ソフトウェア コンポーネントをインストール・構成 ArcGIS Server Portal for ArcGIS ArcGIS Data Store Web Adaptor (Srver 用) Web Adaptor (Portal 用) クラウド データベースに構築したエンタープライズ ジオデータベースで一部サービスをホスト ネットワーク情報 移行元 移行先 プライベート DNS server1.domain.com server2.domain.com パブリック DNS* public.domain.com public.domain.com プライベート IP アドレス 10.0.0.1 10.0.0.2 パブリック IP アドレス** 192.168.0.1 192.168.0.2 * 移行前は移行元環境へ、移行後は移行先環境へ同じパブリック DNS でアクセスできるよう設定します。 ** 具体的な値を用いた説明のため、プライベート アドレス範囲の IP アドレスを記載しています。 各種 URL 情報 移行元 移行先 Web Adaptor (Server) 名 server server Web Adaptor (Portal) 名 portal portal Server サービス URL https://public.domain.com/server https://public.domain.com/server Portal パブリック URL https://public.domain.com/portal https://public.domain.com/portal Server 管理 URL https://server1.domain.com:6443/arcgis https://server2.domain.com:6443/arcgis Portal 管理 URL https://server1.domain.com:7443/arcgis https://server2.domain.com:7443/arcgis Server WebContextURL https://public.domain.com/server https://public.domain.com/server Portal WebContextURL https://public.domain.com/portal https://public.domain.com/portal ソフトウェア コンポーネントのインストール・ディレクトリ情報 移行元 移行先 Server インストール ディレクトリ C:\ArcGIS\Server C:\ArcGIS\Server Server 構成ストア C:\arcgisserver\config-store C:\arcgisserver\config-store Server サーバー ディレクトリ C:\arcgisserver\directories C:\arcgisserver\directories Portal インストール ディレクトリ C:\ArcGIS\Portal C:\ArcGIS\Portal Portal コンテンツ ディレクトリ C:\arcgisportal\content C:\arcgisportal\content Data Store インストール ディレクトリ C:\ArcGIS\DataStore C:\ArcGIS\DataStore Data Store コンテンツ ディレクトリ C:\arcgisdatastore C:\arcgisdatastore 移行対象 webgisdr で移行可能な情報 (各ソフトウェア コンポーネントの設定、2D/3D コンテンツ) マップ イメージ レイヤーやタイル レイヤー (キャッシュ タイル) ※ クラウド データベースにエンタープライズ ジオデータベースを構築しており、接続情報は webgisdr で移行されますが、DB 内のデータは移行されません バックアップ情報 バックアップ情報 バックアップ方法 完全バックアップ バックアップ先ストレージ タイプ ファイル システム バックアップ先ストレージ \\server\backup 一時バックアップ先ストレージ C:\backuptemp 3. 移行手順 3.1. 概要 ここで紹介する移行手順の概要を記載します。 移行元環境として、1台のマシン上に ArcGIS Enterprise 基本構成が構築されていることを前提としています。 移行先環境として、移行元環境と同様の環境を用意します。 その際、移行先環境では、移行元環境と異なる FQDN を使用し、ユーザーがアクセスする Portal パブリック URL と Server サービス URL に移行元環境と同じものを使用する必要があります。 そのため、移行先環境で hosts ファイルを使用してこれらの URL に使用される パブリック DNS が移行先環境に名前解決されるよう設定した上で、ArcGIS Enterprise をインストール・構成する必要があります。 webgisdr を使用する際に同一にすべき設定の詳細については、ヘルプ「ArcGIS Enterprise のバックアップ」をご参照ください。 移行元環境でバックアップを実行します。 作成したバックアップを移行先環境にリストアし、設定やコンテンツを確認します。 最後に、本手順では触れませんが、移行元環境へのトラフィックを移行先環境へ向け、ユーザーが移行先環境へアクセスできるようにします。 3.2. 移行元環境の前提 移行元環境は、2. 環境情報 の各種パラメータが使用され、1台のマシン上に ArcGIS Enterprise がインストール・構成されています。 3.3. 移行先環境の構築 移行先環境に ArcGIS Enterprise をインストール・構成する前に、FQDN に “server2.domain.com” を設定し、hosts ファイル (※) に移行元環境のパブリック DNS を自身の IP アドレスに解決できるよう設定します。 ※ hosts ファイルは Windows では C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts として、Linux では /etc/hosts として格納されています。 具体的には、hosts ファイルに以下のように設定します。 192.168.0.2 public.domain.com 上記の設定が完了したら、移行元環境と同様、2. 環境情報 の各種パラメータを使用し、移行先環境に ArcGIS Enterprise をインストール・構成します。 その際、Server サービス URL および Portal パブリック URL に移行元環境にも使用しているパブリック DNS を使用します。 ArcGIS Enterprise の具体的な構成手順については、ArcGIS Enterprise 基本構成セットアップ ガイド をご参照ください。 3.4. バックアップの実行 3.4.1. タイル キャッシュ データ ストアのバックアップ場所の登録 (10.8 以降, 未構成の場合) ArcGIS Enterprise 10.8 以降、デフォルトではタイル キャッシュ データ ストアのバックアップ場所は登録されなくなりました。 webgisdr などを使用してタイル キャッシュ データ ストアのバックアップを実行するには、事前にバックアップ場所を登録する必要があります。 バックアップ場所を登録するには、以下のように configurebackuplocation を実行します。続行確認で “yes” を入力します。 cd C:\ArcGIS\DataStore\tools configurebackuplocation --operation register --store tilecache --location C:\backuptilecache 3.4.2. ArcGIS Enterprise デプロイメントの読み取り専用モードの有効化 (10.8 以降) 必要に応じて、ArcGIS Enterprise デプロイメントを読み取り専用 モードにします。 これは、ArcGIS Enterprise 10.8 以降のオプションです。 バックアップを実行した後にユーザーにサイトに加えられた変更 (コンテンツの作成、変更、削除など) は移行後の環境に反映されません。 読み取り専用モードにすることで、それ以降ユーザーやポータル管理者はサイトに変更を加えることができなくなるため、一貫したバックアップ・リストアを実行することができます。 以下の URL にアクセスし、デフォルトのポータル管理者ユーザーでサインインします。 https://public.domain.com/portal/portaladmin [Mode] > [Update] の順にクリックします。 [Read Only] を [True] に設定します。 必要に応じて、カスタム メッセージを入力し、ユーザーがコンテンツを作成、変更、または削除しようとした場合に表示するメッセージを変更できます。 3.4.3. webgisdr プロパティ ファイルの編集 移行元環境の <Portal for ArcGIS インストール ディレクトリ>\webgisdr ディレクトリに格納されている webgisdr.properties のコピーを C:\propfiles に mywebgis.properties として作成し、以下のように修正・保存します。 なお、webgisdr の実行により PORTAL_ADMIN_PASSWORD の値は暗号化され、PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED の値は true に変更されます。 PORTAL_ADMIN_URL = https://server1.domain.com:7443/arcgis # ポータルの管理ディレクトリの URL PORTAL_ADMIN_USERNAME = portaladmin # ポータル管理者のユーザー名 PORTAL_ADMIN_PASSWORD = password123 # ポータル管理者のパスワード PORTAL_ADMIN_PASSWORD_ENCRYPTED = false # webgisdr の実行によりポータル管理者のパスワードが暗号化されていない場合:false BACKUP_RESTORE_MODE = full # 完全バックアップ:full SHARED_LOCATION = C:\\backuptemp # バックアップ ファイルの場所 INCLUDE_SCENE_TILE_CACHES = true # ホスト シーン レイヤーを含める場合:true BACKUP_STORE_PROVIDER = FileSystem # バックアップ ファイルの保存先タイプ BACKUP_LOCATION = \\\\server\\backup # バックアップ ファイルの場所 (ファイル システム) 3.4.4. webgisdr エクスポート オプションの実行 コマンド プロンプトを開き、以下のように webgisdr が格納されたディレクトリへ移動し、webgisdr エクスポート オプションを実行します。 cd C:\ArcGIS\Portal\tools\webgisdr webgisdr --export --file C:\propfiles\mywebgis.properties 3.4.5. webgisdr の移行対象外のコンテンツのバックアップ取得 ここでは、マップ イメージ レイヤーおよびホスト タイル レイヤーのキャッシュ タイルが格納されているすべてのディレクトリ C:\arcgisserver\directories\arcgiscache のコピーを手動でバックアップします。 3.5. リストアの実行 3.5.1. タイル キャッシュ データ ストアのバックアップ場所の登録 (10.8 以降, 未構成の場合) 以下のように configurebackuplocation を実行し、バックアップ場所を登録します。続行確認で “yes” を入力します。 cd C:\ArcGIS\DataStore\tools configurebackuplocation --operation register --store tilecache --location C:\backuptilecache 3.5.2. webgisdr プロパティ ファイルの編集 バックアップに使用したプロパティ ファイルのコピーを作成し、必要箇所を修正・保存します。ここでは、C:\propfiles に mywebgis.properties として作成し、以下のように修正します。なお、バックアップ場所や一時バックアップ場所など他のパラメータについても、プロパティ ファイルの内容と実態が合うよう、必要に応じてディレクトリの作成やパラメータの変更を行います。 PORTAL_ADMIN_URL = https://server2.domain.com:7443/arcgis 3.5.3. webgisdr インポート オプションの実行 コマンド プロンプトを開き、以下のように webgisdr が格納されたディレクトリへ移動し、webgisdr インポート オプションを実行します。 cd C:\ArcGIS\Portal\tools\webgisdr webgisdr --import --file C:\propfiles\mywebgis.properties これにより、最新のバックアップ ファイルがリストアされます。 3.5.4. webgisdr の移行対象外のコンテンツのリストア 3.4.5. webgisdr の移行対象外のコンテンツのバックアップ取得 でコピーした arcgiscache ディレクトリを移行元環境のディレクトリ構造と同じ配置になるよう手動で配置します。 ArcGIS Server サービスを実行するアカウントがディレクトリへの書き込み権限を持っていることを確認します。 3.5.5. 動作確認 移行先環境にて、Portal パブリック URL を使用して ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インし、リストアしたコンテンツにアクセスできることを確認します。 3.5.6. ArcGIS Enterprise デプロイメントの読み取り専用モードの無効化 (10.8 以降) 移行元環境でのバックアップ時に ArcGIS Enterprise デプロイメントを読み取り専用モードにした場合は、読み取り専用モードを無効化します。 以下の URL にアクセスし、デフォルトのポータル管理者ユーザーでサインインします。 https://public.domain.com/portal/portaladmin [Mode] > [Update] の順にクリックします。 [Read Only] を [False] に設定します。 3.6. ユーザーからの接続先の変更 移行先環境に正常にリストアされていることが確認できたら、ユーザーが移行元環境へのアクセスに使用していたものと同じ URL で移行先環境にアクセスできるように設定します。 まとめ ここでは、単一マシンに構築した ArcGIS Enterprise 基本構成を、webgisdr を使用して新しいマシンに移行する手順をご紹介しました。 移行元環境と移行先環境を異なるリージョンに構築するなどして、データ損失やダウンタイムを極力抑えた災害復旧を実現することができます。 災害復旧にかかる必要な時間やリソースを把握するためにも、テストを実施しその結果を踏まえて、組織のデプロイメントの災害復旧計画にお役立てください。 関連リンク 米国 Esri 社ブログ Design your ArcGIS Enterprise backup strategy Migrate to a new machine in ArcGIS Enterprise using the WebGIS DR tool ArcGIS 関連ページ ArcGIS Enterprise(ESRI ジャパン製品ページ) ArcGIS Enterprise(米国 Esri ヘルプ ページ) 関連ブログ ArcGIS Enterprise バックアップ・リストア ガイド (webgisdr)
... View more
08-31-2020
07:15 PM
|
0
|
0
|
184
|
DOC
|
ArcGIS Enterprise 管理者のみなさんは、ArcGIS Data Store コマンド ユーティリティを使ったことはありますか? ArcGIS Data Store コマンド ユーティリティは、コマンド プロンプトなどで実行できる、ArcGIS Data Store を管理するための CLI のツールです。 ArcGIS Data Store をインストールすると、このツールが標準で <ArcGIS Data Store インストール ディレクトリ>\datastore\tools ディレクトリにインストールされます。このツールを使用することで、データ ストアのステータス チェックや、バックアップ・リストアなどを行うことができます。ただし、自動的にパスが設定される訳ではありませんので、ツールを実行するには予めパスを通すか、フルパスを指定する、あるいは上記ディレクトリをカレント ディレクトリにして実行する必要があります。 ここでは、主に ArcGIS Data Store コマンド ユーティリティをこれまで使ったことのない方向けに、このコマンド群の内、比較的使用頻度の高いコマンドの概要を、ユースケースを交えていくつかご紹介します。 紹介するコマンド: describedatastore changedatastoremode updatelicense backupdatastore configurebackuplocation restoredatastore describedatastore describedatastore は、Data Store に関する様々な情報を表示します。よくある使いどころとしては、Data Store をデータソースとするサービスの公開に失敗したり、ArcGIS Server Manager サイトでの Data Store の整合チェックに失敗したりする場合などに、Data Store の状態を確認するために使用することがあります。ここで、例えば実行結果の [Data store status] が [Started] になっていなかったり、[Data Store mode] が [READWRITE] になっていなかったりすることが、発生している問題に起因する可能性があります。Data Store の管理や問題特定には欠かせないコマンドかと思います。 changedatastoremode changedatastoremode は、リレーショナル データ ストアのモードを [READONLY] や [READWRITE] に変更します。使いどころとして、メンテナンスのために [READONLY] に変更したり、ディスク容量不足により意図せず [READONLY] になってしまった Data Store に対し、ディスク拡張などの対策をした上で [READWRITE] に戻したりする場合に使用することがあります。describedatastore でモードの確認、changedatastoremode でモードの変更といった使用イメージになります。 updatelicense updatelicense は、リレーショナル データ ストアのライセンスを更新します。ArcGIS Server ライセンスの有効期限が切れた場合、ArcGIS Server サイトのライセンスを更新する必要があります。また、ライセンス情報は Data Store のリレーショナル データ ストアにも保存されており、ArcGIS Server サイトのライセンスを更新しただけではデータ ストアのライセンスは更新されないため、ArcGIS Server サイトのライセンスを更新した後、データ ストアのライセンスも更新する必要があります。 backupdatastore backupdatastore は、(データ ストア タイプにより動作が異なりますが、) データ ストアのバックアップを作成します。よくある使いどころとして、リレーショナル データ ストアをアップグレードする前や、データ ストアを別のマシンや別のドライブに移動したい場合などに、手動で完全バックアップを作成するために使用します。 configurebackuplocation configurebackuplocation は、(データ ストア タイプにより動作が異なりますが、) データ ストアのバックアップ先を設定します。データ ストアのバックアップ先を変更したり、2 つ目のバックアップ先を登録したりしたい場合などに使用します。 restoredatastore restoredatastore は、(データ ストア タイプにより動作が異なりますが、) データ ストアのバックアップ ファイルをリストアします。上述の backupdatastore などで作成したバックアップを既存のデータ ストアにリストアできるほか、Data Store を新しいマシンにインストールした後、データ ストアを構成せずにバックアップを新しいマシンにもリストアできます。 まとめ 今回は、ArcGIS Data Store を管理するための ArcGIS Data Store コマンド ユーティリティの一部をご紹介しました。 Data Store を管理する上で便利なコマンドは、他にも多く存在します。各コマンドのオプションなどの詳細やサンプル、注意事項については、ヘルプ「ArcGIS Data Store コマンド ユーティリティ リファレンス」をご参照ください。本ツールを ArcGIS Enterprise の管理にお役立てください。 関連リンク ArcGIS 関連ページ ArcGIS Enterprise(ESRI ジャパン製品ページ) ArcGIS Enterprise(米国 Esri ヘルプ ページ)
... View more
04-12-2020
05:06 PM
|
0
|
0
|
579
|
Online Status |
Offline
|
Date Last Visited |
11-11-2020
02:24 AM
|