弊社ホームページで4月末より、自宅で学ぼう GIS のページが公開されていますが、そちらは「GIS を学んでみよう!」という皆様を応援するためのページとなっています。
一方、こちらの「ArcGIS 開発者コミニティ」で配信しているものは、マッピング&ロケーションを中心とした開発に関わる記事が中心になっています。
そこで、本記事では「マッピング&ロケーション開発を学んでみよう!」という皆様を応援するための記事として、「STAY HOME」をテーマに、自宅に居ながら学べるものを厳選してご紹介したいと思います。
ArcGIS for Developers のサイトは、マッピングと解析の開発者向けプラットフォームで、次のような特徴を持っています。
この開発者向けプラットフォームを使い始めるためには、トップページの [Sign Up for Free →] からアカウントを作成するだけで、無料で誰でも使い始めることが可能です。
※1 : 日本語での作成方法の説明は、ArcGIS for Developers 開発リソース集の開発者アカウントの作成 をご参照ください。
※2 : 無料のプランはArcGIS Developer Subscription (Essentials) と呼ばれるものです。その他のプランの詳細は弊社ホームページをご参照ください。
ログイン後はDashboard が表示され、アプリケーションの新規作成、データのインポートの他、ArcGIS Online(開発者向け) Subscription でのコンテンツ管理、Web マップの新規作成、ストーリーマップの新規作成、Web AppBuilder の起動など、ArcGIS Developer Subscription ならではの、ショートカットメニューが備わっています。
自分のデータのホスティング先としては、ArcGIS Online を 50 クレジット/月 の範囲で利用可能ですが、その他にCreater の1ライセンスが利用できるため、無料のArcGIS for Developer Subscription (Essentials) のアカウントでも、Map Viewer(マップ ビューアー), Scene Viewer(シーン ビューアー), ArcGIS Dashboards, ArcGIS StoryMaps(ストーリー マップ), Web AppBuilder for ArcGIS などの基本的なアプリケーションをはじめ、つい先日の4/14から国内サポートを開始したばかりのArcGIS Experience Builder を試してみることが可能です。
また、Collector for ArcGIS, Survey123 for ArcGIS , Workforce for ArcGIS などの現地調査で使うアプリケーションを試してみることも可能です。
その他にも、Get Started のタブからアクセスすると、各種API/SDK, トピック別に、1コマ5~30分で学べるチュートリアルが、豊富に用意されています。
ArcGIS API for JavaScript を使いこなす上では必須のリファレンスです。使いこなすコツは、[Home] タブでAPIで出来ることを把握し、[Guide] タブで基本を学び、その後、[Sample Code]や[API Reference] へ進むことです。
上記のヘルプは全て英語ですが、本ブログでは初心者を対象に「はじめての Web マッピングアプリケーション開発」としてAPIを使う上での要点の解説を中心に記事を連載しています。それぞれの記事で利用しているコードも公開しており、JS Bin , CodePen などのWebサービスで動かしてみることも可能です。
米国Esri で毎年3月に開発者向けに実施しているDeveloper Summit のうち、ArcGIS API for JavaScript のテクニカルセッション動画を紹介したブログです。1) APIの基礎とアーキテクチャ、2) 可視化、3) 開発者ツールと方法論、4) 素晴らしいユーザー体験の構築 ごとにまとまっています。
以下では、ArcGIS プラットフォームで使われている次の 2 つの API の学習資料を中心にご紹介します。
ArcGIS ユーザー向けに Python の基礎や構文の使い方などを説明しています。初めて Python を触る ArcGIS ユーザーの皆様はこちらからご利用ください。
ArcMap を利用する際の ArcPy を使った ArcGIS での処理の基本を紹介しています。
ArcGIS Pro を利用する際の ArcPy を使った ArcGIS での処理の基本を紹介しています。
※ 上記 3 つの資料は過去に ESRIジャパンが GIS学会で行ったハンズオン セッション で使用した資料にジオメトリの操作やサービスの公開等を加えた増強版の資料です。演習用のデータ、コードと共に GitHub 上でまとめて公開しており、ハンズオン形式で学習できます。
ArcGIS API for Python の基本的な操作をシリーズ記事でご紹介しています。
ArcGIS API for Python、REST API、conda などについて解説したブログ記事です。ArcGIS API for Python の環境を構築する前に一度目を通しておくと理解が深まります。
インストールガイドのほか、スクリプト実行を自動化するための設定方法や、グラフを描画する際に利用されている matplotlib で日本語を表示させる方法についてもご紹介しています。
スクリプト実行の自動化については新型コロナウイルスの時系列データを題材にしたブログでも設定方法をご紹介しています。
STAY HOME の今、 外出せずにネットで購入可能な ArcGIS 関連の電子書籍を販売しているサイトをご紹介します。
過去に「今ならお得 ! ArcGIS 関連の Python 書籍」でご紹介しました。イギリスの IT 系の出版社である Packt Publishing では、ArcGIS に関連する eBook や Video などを数多く販売しております。こちらの記事「秋の夜長におすすめ ! ArcGIS 関連書籍が今ならお得」でもご紹介しましたが、ArcPy や ArcGIS API for JavaScript、ArcGIS API for Python について基礎や自動化、開発のポイントを電子書籍で学ぶことができます。もちろん、上記以外の ArcGIS に関する書籍も販売されております。
ドイツの科学、技術、医療、ビジネスなどのさまざまなジャンルの電子書籍を出版する企業である Springer 社は現在、新型コロナウイルスの発生下における利用者への支援拡大のため、期間限定(現在~2020年7月31日まで)で400冊近くのテキストブックが無料で公開されています。その中には、ArcGIS に関する書籍も含まれており、次の2冊が無料で公開されています。
タイトル:Python For ArcGIS | タイトル:ArcGIS for Environmental and Water Issues |
---|---|
ArcGIS を利用した地理情報科学(GIS)ワークフロー最適化のための Python スクリプトを紹介しています。GIS 解析を自動化するために不可欠なプログラミング スキルを身につけることができます。 | 環境および水資源問題における地理情報システム(GIS)の応用についてのステップバイステップのチュートリアルです。GIS とその応用についての情報を提供し、特に最先端の ESRI GIS 技術とその拡張機能を使用しています。 |
無料で公開されているテキストブックは、以下のサイトより無料で公開されているタイトルリスト (Excel) をダウンロードいただき、[OpenURL] 列の URL にアクセスするとダウンロードすることができます。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)・感染症(COVID-19)の情報サイトを公開 | Campaigns | Springer Nature
なお、販売、公開されている書籍は英語での内容となります。
当記事でご紹介したもの以外にも無料で様々な開発者向けリソースを公開しています。形式は動画、ドキュメント、サンプルコード、サンプルアプリなど多岐にわたり、かつ、内容も非常に充実していますので、ご活用ください。
各種 SDK / API を活用したアプリをコードとともに公開しています。また、開発時の悩みどころであるアーキテクチャや UI / UX のベストプラクティスを例示しています。ソースコードは無償で自由に利用可能ですので、アプリケーションを開発する際、公開しているコードを土台としてカスタマイズすることもできます。
・GeoDev Webiner Series(英語)
米国Esri の開発者がお届けする Webiner です。
・Esri Videos | E360 Videos(英語)
米国Esri のイベントの動画サイトで Esri Developer Summit の動画も公開しています。
・Esri on GitHub(英語)
500 以上のプロジェクトを公開していて、各種 SDK / API のサンプルコード、サンプルアプリなども取得可能になっています。
・Esri Japan on GitHub(日本語)
ArcGIS for Developers 開発リソース集のドキュメントや各種 SDK / API のサンプルコード、サンプルアプリを公開しています。
・各種 API / SDK の過去のハンズオン資料やコード(日本語)
ESRIジャパンは定期的に各種 SDK / API のハンズオンを実施しており、そこで使用した資料やコードを GitHub に公開しています。
以下に最近開催されたハンズオンを記載しますが、これら以外にも多くのハンズオンが開催されています。どのハンズオンの資料も体系的に学べるように作成されていますので、興味のある SDK / API がありましたら、まずは公開されているハンズオンを試してみるのも一つの手かと思います。
①開発者向けセミナー in 大阪、福岡
・ArcGIS Runtime SDK for .NET アプリ開発
・ArcGIS API for JavaScript アプリ開発
②ArcGIS 開発者のための最新アプリ開発塾 2019
・ArcGIS REST API 入門
・調査アプリケーション構築(ArcGIS Runtime SDK for .NET)
・ArcGIS API for JavaScript でのウィジェット開発
③ArcGIS Pro SDK 勉強会 in 大阪
・ArcGIS Pro SDK for .NET アドイン開発
・Springerからの教科書400冊が2020年7月末まで無料…
Choimirai School のサンミンさんが書かれているSpringer 社の無料で公開されているテキストブックの note の日本語記事です。
ダウンロードの仕方の他、Python を使ったダウンロード自動化などについても記載されています。