2023年11月17日に「Python を使って ArcGIS のワークフローを効率化!」ウェビナーを開催しました。多数の方にご参加いただきありがとうございました。本ウェビナーでは ArcGIS の処理を実行できる Pythonライブラリである ArcGIS API for Python や ArcPy の製品概要や使い方などを、デモを交えてご紹介しました。
ウェビナーで使用した資料を ESRIジャパンの GitHub に公開していますので、当日ご参加できなかった方はぜひダウンロードしてご覧ください。
ウェビナーでは ArcGIS API for Python と ArcPy を組み合わせて使用したデモを実施しました。本記事でも一部をご紹介します。デモで使用したノートブックも公開していますので、処理の内容についてはノートブックも併せてご覧ください
オーバーレイ解析
1km メッシュデータと交通事故データを使用したオーバーレイ解析を ArcGIS API for Pythonと ArcPy の両方で実行、比較したデモをご覧いただきました。
どちらを使っても解析が可能ですが、ArcGIS API for Python では、ArcGIS Online の解析ツールを使用するため、クレジットを消費し、結果は ArcGIS Online 上に保存されます。一方で ArcPy では ArcGIS Pro のジオプロセシング ツールを使用するためクレジットは必要とせず、結果はジオデータベースなどローカルに保存されるといった特徴があることをご紹介しました。
ArcGIS Online へアップロード
オーバーレイ解析した結果を ArcGIS Online へアップロードし、ArcGIS API for Python と ArcPy で比較したデモをご覧いただきました。
どちらを使用しても ArcGIS Online へアップロードすることができますが、ArcPy ではサービス定義ファイルを作成した後アップロードするためコード量が多くなります。一方で ArcGIS API for Python では表形式に変換した後アップロードし、ArcPy と比較するとコード量が少なくて済むといった特徴をご紹介しました。
本ウェビナーでは ArcGIS API for Python と ArcPy を比較し、組み合わせた活用例をご紹介しました。
はじめての方は、2023 年 10月に開催された 第32回 地理情報システム学会学術研究発表大会にて実施した ArcGIS API for Python の基本を学習できるハンズオン資料も公開していますので、こちらも併せてご参照ください。
ArcGIS ユーザーで Python をこれから使ってみたい方や ArcGIS での処理の自動化をご検討の方はぜひ今回ご紹介した資料をお役立てください!
関連リンク
ArcGIS API for Python
・ブログ記事「さわって覚える ArcGIS API for Python」シリーズ
ArcPy
・ ヘルプページ