PLATEAU AWARD 2024 に XR アプリで参加してきました

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PLATEAU AWARD 2024 に XR アプリで参加してきました

こちらは、ArcGISアドベントカレンダー202421 日目の記事です。他の記事もぜひご覧ください。

 

はじめに

12/7-12/8 に開催された PLATEAU AWARD 2024 の一次審査に我々 ESRIジャパンもデモ アプリケーションを開発し、参加いたしました。

PLATEAU AWARD 2024 は、国土交通省が主催する 3D 都市モデルの開発コンテストです。PLATEAU が提供する 3D 都市モデルを利用したものであれば、作品のジャンルは問わないという要件から、様々な領域のユーザーが参加します。

ESRIジャパンでは、PLATEAU のデータを ArcGIS Living Atlas 上ですべてのユーザーにむけて公開しています。

そのため、我々は GIS エンジニア という立場から ArcGIS Maps SDK for Unity を使って、XR アプリケーション「TableTop Map Editor」を開発しました。

アプリ イメージアプリ イメージ

 

ArcGIS Maps SDK for Unity

TableTop Map Editor」は Meta Quest 3 で動作する XR アプリケーションです。開発を Unity で行い、ArcGIS Maps SDK for Unity を導入しました。

ArcGIS Maps SDK for Unity Esri が提供しているプラグインです。ご利用いただくためには、ArcGIS Location Platform のアカウントか ArcGIS Online の組織アカウントが必要です。ArcGIS Location Platform のアカウントは無償でお作りいただけますので、ご興味のある方はこちらからアカウントをお作りください。

ArcGIS Maps SDK for Unity では複数のサンプルが用意されていますその中に、VR でテーブルトップな地図を表示するサンプルも含まれています。本稿で紹介する TableTop Map Editor はこのサンプルに着想を得て開発しました。

 

TableTop Map Editor

TableTop Map Editor では、テーブルトップな 3D の地図を表示することができます。さらに、その地図を編集し、Web シーン上で確認することができます。

ArcGIS Online からデータを呼び出し、呼び出したフィーチャに新しいポイントを追加することでこの機能を実装しています。

システム構成図システム構成図

 

テーブルトップな地図のメリットとして、俯瞰的な視点、且つ直感的な操作が可能なことが挙げられます。

俯瞰的な視点で立体的、多角的に地図を見て、地図にダイレクトな操作をすることで、高い没入感と新しい視点での地図インタラクションが可能になります。

 

活用例

例えば、施設の移設の際に考慮する事項として、災害リスクや避難場所までの位置、周囲の景観等があります。

そのような際に、TableTop Map Editor であれば、データ地図上に読み込み、建物を実際に地図上に配置することで検討することができます。

下の図は、実際に浸水想定のデータと避難所のデータを表示しているところです。


利用データ利用データ

 

 

この状態で、建物の配置等を決め、Web で共有し、様々な人と意見を交わすことができます。 共有されたものは ArcGIS Online のシーンビューなどで確認できます。

ArcGIS Online で確認ArcGIS Online で確認

 

まとめ

本稿では、我々が PLATEAU AWARD 2024 に提出したデモアプリケーションをご紹介いたしました。今回は、PLATEAU のデータをインタラクティブに見せるために、Unity を用いて ArcGIS Maps SDK for Unity で開発を行いました。

ArcGIS Maps SDK for Unity は現在も継続的にアップデートがおこなわれています。今年のアップデートで特におすすめの機能は、サーフェス プレイスメントのサポートです。こちらは地表面に対しての高さを設定できるようになる、とても便利な機能です。SDK のバージョン 1.6 以降でお使いいただけます。絶対高度、地表面上、地表面からのオフセットという 3 つの設定から選択できますので、思い通りの高さに配置が可能です。

もうオブジェクトが地形に埋まってしまうといった問題は起こりません!

サーフェス プレイスメントをサポートサーフェス プレイスメントをサポート

 

みなさんもぜひ、ArcGIS Maps SDK for Unity でインタラクティブな地図アプリケーションを作成してみてください!

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