ArcGIS Velocity × Microsoft Teams : 標準出力機能によるアダプティブ カード通知

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11-26-2025 08:17 PM
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ArcGIS Velocity × Microsoft Teams : 標準出力機能によるアダプティブ カード通知

はじめに

今回は、ArcGIS VelocityMicrosoft Teams 出力 を使った通知方法をご紹介します。本記事では、データを受信するフィードに HTTP 受信機 を使用します。

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ArcGIS Velocity の概要、フィードやリアルタイム解析の作成や実行については、過去ブログ( Python を使って ArcGIS Velocity のフィードにデータを送信してみよう! / Python を使ってリアルタイム解析を監視してみよう! )を合わせてご覧ください。

 

Microsoft Teams の設定

Microsoft Teams のご利用には Microsoft アカウントが必要となります。Microsoft Teams 2025 11 月時点における、バージョン 25275.2601.4002.2815 を利用しています。また、組織設定や個人設定、バージョンの違い等により、メニュー項目や見た目が異なる場合がありますので、予めご了承ください。

先ず Microsoft Teams へサインインし、通知を受けたい Microsoft Teams のチャネルを選択します。チャネルのコンテキスト メニューから [ワークフロー] を選択します。

Office 365 コネクタの廃止に伴い、以前にご紹介したコネクタ (Incoming Webhook) は作成ができなくなりましたので、代わりに「ワークフロー」を使用して受信 Webhook を作成していきます 。

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以下のダイアログが開いたら、[Webhook 要求を受信するとチャネルに投稿する] を選択します。

KojiKUROSAWA_3-1764199193557.png

 

[名前] に適当な名称を付け、[次へ] ボタンを押下します。

KojiKUROSAWA_4-1764199234996.png

 

通知を受けたい [Microsoft Teams Team] および [Microsoft Teams Channel] に問題がなければ、[ワークフローを追加する] を押下します。

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ワークフローが正常に追加されたら、通知先の URL (赤枠内) をコピーしておきます ( 後ほど、ArcGIS Velocity の設定で使います )

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ArcGIS Velocityの設定

次に、ArcGIS Velocity の設定を行っていきます。

ArcGIS Velocity へサインインし、[フィードの作成] から新規でフィードを作成します。

KojiKUROSAWA_7-1764200176194.png

 

フィード タイプは、Web およびメッセージングの中から [HTTP 受信機] を選択します。

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KojiKUROSAWA_9-1764200243123.png

 

HTTP 受信機の設定では、認証タイプを ArcGIS とし、スキーマの指定に進みます。

KojiKUROSAWA_10-1764200270215.png

 

スキーマの指定では、X (経度)および Y (緯度)、対象となるデータの ID を含めるようにします。

KojiKUROSAWA_11-1764200300854.png

 

キー フィールドの識別では、X (経度)および Y (緯度)Track ID をそれぞれ設定します。

KojiKUROSAWA_12-1764200322640.png

 

フィード タイトルを設定して、フィードの作成は完了です。

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次に、[リアルタイム解析の作成] から新規でリアルタイム解析を作成します。

KojiKUROSAWA_14-1764200369021.png

 

[既存のフィード] を選択します。

KojiKUROSAWA_15-1764200389958.png

 

既存のフィードの選択では、作成した HTTP 受信機フィードを選択します。

KojiKUROSAWA_16-1764200415577.png

 

リアルタイム解析のモデル ビューに、作成した HTTP 受信機フィードが追加されたら、出力メニューから [その他の出力] を選択します。

KojiKUROSAWA_17-1764200446302.png

 

出力タイプの選択では、 [Web およびメッセージング] を選択します。

KojiKUROSAWA_18-1764200484112.png

 

Web およびメッセージング オプションでは、 [Microsoft Teams] を選択します。

KojiKUROSAWA_19-1764200506294.png

 

モデル ビューに Microsoft Teams 出力が追加されたら、HTTP 受信機フィードと接続します ( HTTP 受信機フィード右中央の端にある丸印をドラッグし、Microsoft Teams 出力の左中央の端にある丸印まで矢印を引っ張りドロップします )

KojiKUROSAWA_20-1764200534125.png

 

次に Microsoft Teams 出力をダブル クリックし、プロパティ画面を開きます。プロパティ画面では、必要に応じてノード名の右にあるペン印のアイコンを押下し、ノード名を変更します。また、編集ボタンを押下し Microsoft Teams 出力の設定を行います。

KojiKUROSAWA_21-1764200564282.png

 

前章にてコピーしておいた Webhook URL [Microsoft Teams Webhook URL] に設定します。その後、メッセージ POST の本文を設定します。ここでは、[Arcade 条件式の構成] ボタンを押下し設定していきます。

KojiKUROSAWA_22-1764200616155.png

 

Microsoft Teams にメッセージを送信するには、Microsoft Teams アダプティブ カードの仕様に則った記述が必要となります。アダプティブ カードについては Microsoft Teams アダプティブ カードの概要を、記述例については Microsoft Teams アダプティブ カードの JSON の例 をご覧ください。

KojiKUROSAWA_23-1764200655694.png

 

Arcade 条件式の構成には、Microsoft Teams で受け取ったデータの内容を表示できるよう、以下のような内容を設定し完了します。

Text ({
    "type":"message",
    "attachments": [
    {
        "contentType":"application/vnd.microsoft.card.adaptive",
        "contentUrl": null,
        "content": {
        "type": "AdaptiveCard",
        "speak": "データ受信テスト",
        "version": "1.5",
        "$schema": "https://adaptivecards.io/schemas/adaptive-card.json",
        "body": [
            {
                "type": "TextBlock",
                "text": "データ受信テスト",
                "wrap": true,
                "size": "Large",
                "weight": "Bolder",
                "color": "Attention"
            },
            {
                "type": "FactSet",
                "facts": [
                    {
                        "title": "ID",
                        "value": $feature.id
                    },
                    {
                        "title": "経度",
                        "value": $feature.x
                    },
                    {
                        "title": "緯度",
                        "value": $feature.y
                    }
                ]
            },
            {
                "type": "ActionSet",
                "actions": [
                {
                    "type": "Action.OpenUrl",
                    "title": "ArcGIS Velocity",
                    "url": "https://velocity.arcgis.com/home"
                }]
            }]
        }
    }]
})

 

最後に [解析の作成] を行います。

KojiKUROSAWA_24-1764200873760.png

 

タイトルに任意の名称を、サマリーに任意の概要文を記入します。任意のフォルダーを選択し、[解析の作成] ボタンを押下して ArcGIS Velocity の設定は完了となります。

KojiKUROSAWA_25-1764200917319.png

 

データを送信する前に、フィードとリアルタイム解析が開始されていない場合は、忘れずに開始しておきましょう。

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データの送信

REST Client 等を利用して HTTP リクエストを送信します。

アクセストークンの取得

ArcGIS Online Generate Token API を利用して、アクセス トークンを取得します。ここで指定するユーザー名は、フィードを作成したユーザー(フィードの所有者)である必要があります。

POST https://[organization].maps.arcgis.com/sharing/rest/generateToken HTTP/1.1

Host: [organization].maps.arcgis.com

Content-Type: application/x-www-form-urlencoded

 

username=[username]&password=[password]&clientreferer=&referer=https%3A%2F%2F[organization].maps.arcgis.com&expiration=60&f=json

 

[ ] 部分はご利用の環境やユーザー名、パスワード等へ置き換えてください。

送信先 URL の取得

前章で作成した HTTP 受信機フィードの URL を取得します。

[ホーム] [フィード] で、フィードの一覧から作成した HTTP 受信機フィードを選択します。[フィードの詳細] を展開し、[HTTP エンドポイントのパス] をコピーします。

KojiKUROSAWA_27-1764201236017.png

 

データの送信

次に HTTP 受信機フィードへデータを送信します。送信先には HTTP エンドポイントのパスを設定し、HTTP ヘッダー (Authorization) にアクセス トークンを設定します。

POST https://[http_endpoint_path] HTTP/1.1

Content-type: application/json

Authorization: Bearer [access-token]

 

{

    "id": "テスト ユーザー",

    "x": 139.740300,

    "y": 35.678600

}

※ テストデータとなるため、ここではデータの中身は適当な数値や文字列を設定しています。

 

データの送信に成功しているかどうか、戻り値から HTTP ステータスコードを確認します。200 (OK) となっていれば送信は成功です。失敗する場合は、以下のような原因が考えられますので、再度確認してみてください。

  • フィードやリアルタイム解析が開始状態となっていない
  • フィードの所有者でないユーザーでトークンを取得している
  • アクセス トークンの有効期限が切れている

Microsoft Teams への通知確認

HTTP 受信機フィードで受信したデータは、ArcGIS Velocity のモデル ビューで作成したフローに沿って Microsoft Teams 出力へ渡され、設定された Webhook URL へ送信 (出力) されます。

通知を受ける Microsoft Teams のチャネルでは、以下のような形で通知されることを確認できました。

KojiKUROSAWA_28-1764201463159.png

 

 

まとめ

ArcGIS Velocity から Microsoft Teams への通知についてご紹介しました。通知は、Microsoft Teams 出力だけでなく、Slack 出力 を利用することで Slack への通知も可能です。他にも様々なタイプの出力がありますので、今後もご紹介していきます。リアルタイム データの取り込みや解析に是非 ArcGIS Velocity をご活用ください。

 

関連リンク

ArcGIS Velocity :

Esri Community :

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‎11-26-2025 05:16 PM
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