2024 年 11 月に ArcGIS Location Platform がアップデートされました。
本記事ではアップデートされた内容について、米国 Esri社 ArcGIS Blog の「Discover the New Capabilities in ArcGIS Location Platform」を翻訳してご紹介します。
ArcGIS Location Platform の最新のアップデートは、開発者のエクスペリエンスを向上させ、提供されるサービスや機能の範囲を広げるように設計されています。新しい開発者でも経験豊富な開発者でも、このアップデートで位置情報データの扱い方がより豊かになります。
Esri の Platform-as-a-Service (PaaS) ソリューションには、以下のような機能強化が行われています。
開発者にとって今後どのようなことが待ち受けているのか探ってみましょう。
2024 年 11 月のリリースでは、ダッシュボードの使いやすさとワークフローの効率が大幅に改善されました。この機能強化により、新規ユーザーも経験豊富な開発者も、導入プロセスが簡素化され、すぐに使い始めることができるようになりました。全体的なアップデートは、より直感的で効率的なエクスペリエンスを提供することを目的としています。
最新のアップデートでは、利用状況のレポート機能が拡張されました。ユーザーは、過去の請求サイクルまたはカスタム日付範囲のすべての使用量をカバーする包括的なレポートを生成できるようになりました。これは、データ使用量とコストを綿密に監視する必要があるユーザーにとって大きな機能強化です。詳細でカスタマイズ可能なレポートがすぐに利用できるため、プロジェクトの管理がこれまでになく簡単になりました。
すでにアカウントをお持ちの場合は、アカウントにサイン インしてください。ArcGIS を初めてご利用になる場合は、今すぐ無料アカウントにサイン アップしてください。
アカウントの作成方法についての詳細は ArcGIS Developers 開発リソース集をご参照ください。
開発者や企業は、Location Platform 内のデータ ホスティング サービスについて、新しい競争力のある価格オプションと無料枠の拡大を利用することができます。これらのサービスを利用することで、開発者は信頼性の高い位置情報データを簡単に保存、管理、アクセスすることができます。
これらの改善は、単にコスト削減のためだけでなく、開発者がデータの所有権を保持しながら、サービスとして安全にデータを保存できるようにするためのものです。透明で柔軟な価格設定により、2024 年 11 月のアップデートは、Location Platform をロケーション ベースのアプリケーションやビジネス システムの構築を目指す開発者にとっての主要な選択肢として位置づけています。
Location Platform は、現在ベータ テストを実施している一連の追加サービスと機能を導入しました。これらの新しいサービスは、特定の課題に対処し、運用効率を高めるように設計されており、開発者にとって堅牢なロケーション ベースのアプリケーションとビジネス システムを構築するためのツールを提供します。
このサービスは、最大 100 地点の標高を迅速かつ効率的に求めるために設計された、多用途で開発者に優しいツールです。開発者はこのツールを使って、気象観測所のようなフィーチャの標高を求めたり、道路や小道の標高変化を評価したり、湖や海の水深を測定したり、あるいは都市計画や環境調査のために地形を分析したりすることができます。その精度と使いやすさは、地理空間解析から環境科学まで、さまざまな業界にとって貴重なリソースとなります。ベータ プログラムの詳細と参加方法については、ブログ記事「New ArcGIS Location Services: Beta program for Static Basemap Tiles and Elevation services」をご参照ください。
このサービスにより、開発者は様々なアプリケーションに統合するための高品質でカスタマイズ可能な静的なマップを作成することができます。このサービスは、印刷メディア、プレゼンテーション、静的な Web アプリケーションなど、静的な地図画像を必要とする開発者向け技術に特に有用であり、ロケーション ベースのアプリケーションおよびビジネス システムの機能を強化します。詳細とベータ版への参加方法については、ブログ記事「New ArcGIS Location Services: Beta program for Static Basemap Tiles and Elevation services」をご参照ください。
この機能はルート検索サービスの一部で、高度なアルゴリズムを活用して配送ルートを最適化し、迅速かつ効率的な荷物の配送を実現します。物流会社における配送時間の効率化、あるいは小売業における顧客満足度の向上など、その目的が何であれ、このサービスは最新の配送需要に対応するために必要な精度と信頼性を提供します。ラスト マイル デリバリー ルーティング サービスを利用することで、企業はロケーション ベースのアプリケーションやビジネス システムにおいて、大幅なコスト削減と業務の効率化を実現することができます。詳細はブログ記事「Tackling the Challenges of Last-Mile Delivery with Esri's New Solver」で、その仕組みやチュートリアルをご覧ください。
これは、大量の住所を正確な地理座標に変換するジオコーディング サービスで利用できる強力な機能です。このサービスは、大規模なデータセットを迅速に処理・分析する必要があるビジネスに最適です。市場調査に携わるデータ アナリストであれ、ロケーション ベースのアプリケーションやビジネス システムを構築する開発者であれ、バッチ ジオコーディング サービスはデータの正確性と最新性を保証します。この機能は、不動産、物流、人口統計分析など、正確な位置データに依存するアプリケーションにとって極めて重要です。詳細やベータ版への参加方法についてはブログ記事「Discover A New Way to Geocode Large Files」をご参照ください。
本記事でご紹介したこれらのベータ版サービスへの早期アクセスは、Early Adopter Community を通じてご利用いただけます。アカウントをお持ちでない場合は、サイン アップしてください。ベータ テスト フェーズに参加することで、開発者はフィードバックを提供し、これらの強力なロケーション サービスの未来を形作る手助けをすることができます。
2024 年 6 月のアップデート以降、Location Platform はコアとなるロケーション サービスに多くの機能強化を導入しています。特に、ジオエンリッチメント、ジオコーディング、および プレイス サービスが大幅に更新されました。これらの改善は、開発者に最新かつ正確なデータを提供し、より柔軟性があり信頼性の高いロケーション ベースのアプリケーションやビジネス システムを構築できるようにするためのものです。
ArcGIS Location Services のリリースの詳細については、ブログ記事「ArcGIS Location Services - What's New in November 2024」をご参照ください。
本記事では ArcGIS Location Platform の新機能についてご紹介しました。これらのアップデートにより、Location Platform の機能が強化され、開発者にとってさらに堅牢なツールとなります。オンデマンドのロケーション サービス、マップ、データに加え、すぐに使えるコンテンツ、豊富なツール、リソース、柔軟な従量課金ビジネスモデルへのアクセスを提供することで、開発者はアプリケーションやビジネス システムにロケーション インテリジェンスを構築し、統合することができますので、ぜひご活用ください。
ESRIジャパン製品ページ
米国Esri社 製品ページ
ArcGIS Developers 開発リソース集
米国 Esri 社 ArcGIS Blog