ArcGIS Enterprise 11.5 の英語版が 2025 年 5 月 22 日 (米国時間) にリリースされました。
本ブログでは、ArcGIS Enterprise 11.5 の新機能や機能拡張をいくつかご紹介いたします。
リリースに含まれるすべての機能については、Esri のヘルプドキュメント (ご参照の時期によっては、英語のみ) をご参照ください。
また、ArcGIS Enterprise 11.5 の各国語版は 2025 年 7 月 31 日 (米国時間) にリリースされました。
・バージョン情報機能
ArcGIS Enterprise 11.5 より、設定画面に [情報] メニューが追加されました。マシン名、CPU、RAM、OS、ライセンスの種類といった情報を確認できます。これまではハードウェア、構成、ライセンスに関する情報は、ArcGIS Enterprise 内の様々な API から入手できましたが、バージョン情報機能により、簡単に一括確認できるようになりました。
・ユーザー別使用状況レポート
ArcGIS Server Administrator API でユーザー別使用状況レポートを利用できるようになりました。このレポートは、既存の ArcGIS Server レポート機能を基盤とし、サービスの使用状況に関するより詳細な情報を提供します。管理者は、サービスへのアクセス回数をユーザーごとに確認できるようになり、組織内でのコンテンツがどのようにアクセスされているかの情報を取得し、組織内の様々なメンバーによる使用傾向を把握することが可能になります。
・削除保護機能の強化
削除保護機能が大幅に強化され、管理者は同じ組織メンバーが所有する複数のアイテムの削除保護を管理できるようになりました。これにより、重要なデータが誤って削除されることを防ぎ、データの整合性とセキュリティーが向上します。
・監査ログの強化
ArcGIS Enterprise 11.5 から、監査ログが強化され、ArcGIS Server イベントも対象となりました。ArcGIS Server は、ユーザー アクティビティ とシステムに加えられた変更を監査ログに記録します。監査ログは、システムに重大な影響を与える変更を監視し、それらの変更を行った組織のメンバーまたはプロセス、システムへの影響、およびそれらのイベントの発生時刻を特定するためのツールです。
監査ログにより、セキュリティーの脅威と脆弱性を監視して対処することができます。
・タイル キャッシュ データストアの廃止
ArcGIS Enterprise 11.5 はタイル キャッシュ データストアをサポートする最後のリリースになります。そのため、既存のホスト シーン レイヤー キャッシュをタイル キャッシュ データストアからオブジェクト ストアに移行することをおすすめします。オブジェクト ストアへの移行の詳細については、米国 Esri ブログ、「ArcGIS Enterprise : オブジェクト ストアへの移行」をご覧ください。
・新しいアニメーション シンボルの追加
色の遷移、回転、拡大縮小、透明度の変更が可能な新しいアニメーション シンボルが追加されました。
・新しい描画ツール
フリーハンド、長方形、円の描画ツールで、フィーチャを作成できるようになりました。新しい描画ツールは、[フィーチャの作成]ウィンドウと[フィーチャの編集]ウィンドウで編集を行う際にオプションから選択できます。
・マルチタブ ビューの追加
マルチタブ ビューにより、他のアイテムを閉じることなく、複数のタブを操作できるようになりました。テーブル、チャート、ラスター関数テンプレート、解析履歴などのタブを同時に開くことで、より効率的に作業を行えます。
・フィーチャ テンプレートの直接管理
フィーチャ テンプレートを Map Viewer 上で直接管理できるようになり、アプリを切り替える必要がなくなりました。[テンプレート] をクリックし、テンプレートに含めるタイトル、説明、デフォルトの属性値を入力します。入力が完了したら、保存して終了します。データセットを編集する全てのユーザーが、事前に設定されたテンプレートを選択できるようになります。
・チャート機能の強化
ArcGIS Enterprise 11.5 では、チャートに様々な機能強化が加えられました。
・チャートの並び替えを手動でカスタムできるオプションの追加
・Date フィールドを使用した、バーチャートとラインチャートで時間軸ガイドのサポート
・数値フィールドのみを使用したバーチャートの作成
・パイチャートのパラメータが簡素化し、他のチャートとの一貫性の向上
・サブタイプ サブレイヤーのサポート
・建物エクスプローラー ツール
Scene Viewer に建物エクスプローラー ツールが追加されました。建物エクスプローラー ツールは、複雑な構造物を探索するためのツールであり、簡単な操作で没入感のある体験を提供します。建物の壁、橋台、照明器具、機械システムなどの詳細を含む建物シーン レイヤーを比較および分析することができます。
・新しいスライド マネージャー
スライドに説明や凡例を追加できるようになりました。シーンの上部にタイトルと説明を表示する [キャプション] と、シーンの中央にタイトルと説明を入力する [カバー] から、表示方法を選択することができます。また、新しいコンテンツを追加したり、レイヤーの表示方法を変更したりするなど、シーンに変更が加えられた場合は、[スライドを再キャプチャ ] を選択することで、変更が反映されます。
・解析ツール
ArcGIS Enterprise 11.5 から Scene Viewer で解析ツールが使用できるようになりました。特徴分析やラスター解析、アクセス解析といった項目を行えます。Scene Viewerでサポートされていないツールに関しては、「Scene Viewer で解析を実行する」をご覧ください。
その他のアップデートで強化された機能については、「ArcGIS Enterprise 11.5 の新機能」をご確認ください。
本コミュニティ からの情報以外に、下記のように Esri および ESRI ジャパンから情報を発信しております。
ESRIジャパンの主な情報
米国 Esri 社の情報
Esri ArcGIS Blog - ArcGIS Enterprise Topic
Esri Community - ArcGIS Enterprise